パーマの「オーダー」で大事な5つのこと
前回の記事では、ポイントパーマとパーマをする時の考え方についてお伝えしました。
パーマは、カラーや矯正などの他のメニューと違って、スタイルによって必要な部分と不要な部分を分ける必要があるという話でした。では、実際にパーマをオーダーする時にはどのようにすべきか?
例えば、
パーマをかけたいのですが、どのようにオーダーすればいいのでしょうか。行きつけの美容院では、ヘアカタログ画像を見せると、「このようなゆるふわパーマは一週間もしない内に取れてしまいますよ」と言われてしまい、したいパーマヘアをオーダー出来ません。素人は画像でゆるふわか、そうじゃないのか判断できません。そもそも、ゆるふわではないヘアカタログを探すのが難しいくらい、ゆるふわで溢れていると思うのですが…
こういった疑問もいただきましたので、合わせてお答えしていきます。
パーマヘアのおすすめのオーダーを紹介
パーマをする上で最も困ることと言えば、ヘアスタイルのオーダー(注文)ではないでしょうか?これは美容師側も同じことが言えるんですが、オーダーの上するヘアスタイルをイメージ上だけで共有するのは非常に難易度が高いです。
とくに常連のお客様ならまだしも、ご新規さまのパーマヘアは正直なところ未だに緊張はします。ですがパーマヘアには魅力もあれば、髪質改善に繋がり自分の持つコンプレックスを解消してくれるというポイントあり、なんだかんだ人気のメニューの一つです。
[moveline color=”#ededa1″ sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]そこで今回の記事では、[move]パーマヘアをする上でオーダーを上手くする方法を解説[/move]しつつ、特徴なども分かりやすくお話していきます。[/moveline]
- パーマのオーダーを上手く伝える方法
- おさえておきたい5つのポイント
- 美容師からのアドバイス
「オーダー(注文)」で重要な5つのポイント
パーマヘアのオーダーで重要なことはいくつかあるので、定期的にパーマをしている方も、これからパーマをしてみたいと考えている方も参考になるように分かりやすくお話しますね。
とくにパーマはかなりデリケートなメニューでもあるので、よく考えて、相談して、ある程度イメージしておきましょう。
パーマはとても便利で素晴らしいメニューです。カットでヘアスタイルをつくるときには、引き算でつくることがベース(増やすことができないから)となりますが、唯一足し算になるのがパーマ(何かをつくるメニューだから)です。
パーマをしたことない方は基本的なことをまとめた記事もあるので参考にしてくださいね。
とはいえ、冒頭の質問でもあるようにオーダーが非常に難しく、それでいてパーマは一度かかってしまうと、中々修正が難しいメニューでもあります。
というのもパーマの加減が弱く、強く当て直す分には問題はありません(細かいところは抜きにして)が、強くパーマがかかってしまった、不要なところまでかかってしまったなどの修正はパーマを当て直すなどで改善しにくいからです。
シンプルに言うと、残っているパーマよりも「大きなパーマ」にすることは不可能だということです。強いウェーブを大きなカールパーマをする場合は一度ストレートに戻してから、パーマをする必要があります。
つまり、パーマをする前のオーダーはとくに慎重にする必要がありますが、それでも簡単にされる方が多くいます。ですが、これに関しては美容師だけの責任ではありません。
やはりパーマされる「ご自身」が一番に考える必要があります。具体的に5つのポイントを上げてみました。
パーマのオーダーをする上で大事になる5つのこと
- 極論スタイルブックが一番理解しやすい
- できるだけ同じくらいの長さでパーマヘアを探す
- 事前に美容師とコミュニケーションをとりつつスタイルを決めていく
- できない髪質や長さがあることも理解する
- 美容師や美容院を変える
順番にお話していきます。
スタイルブック(イメージしやすい写真)が一番理解しやすい
なんだかんだこれが一番です。スタイルブックでなくとも今ならスマホで探せるのでイメージしやすい視覚化されたものがおすすめ。
冒頭の質問ではスタイルブックを持っていったとありますが、正直なところ髪質やスタイルを聞いていなかったので何とも言えませんが、パーマをかける上で視覚化=安心に繋がります。それはご自身だけでなく美容師も同じことが言えます。
まずはこんな感じのパーマヘアにしたいとういことをイメージできる写真や画像を探しましょう。
できるだけ同じくらいの長さでパーマヘアを探す
とはいえスタイルを見つけたとしても、長さが全く違ったり、明らかにイメージが違うパーマヘアの写真を持っていったとしても意味はありません。
- 長さができるだけ近いもの
- 前髪の形や長さが近いもの
- できればヘアカラーも近いもの
明らかにヘアスタイルの種類が違うものを持っていっても、イメージは共有しにくくなります。髪質や顔は違って当然ですが、この3項目ぐらいは合わせてもっていくことでオーダーのしやすさはグッと上がります。
事前に美容師とコミュニケーションをとりつつスタイルを決めていく
ここからは、事前に美容師と相談しつつ、パーマのイメージを自分の髪質などに合わせて調整していく必要があります。
正直なところ、スタイルブックやインターネット上にあるヘアスタイルのほとんどは、モデルさんにしやすい髪質や形で選ばれています。
そのため髪質が合わないと言われることがほとんどのはず。とはいえパーマができないわけないので事前に写真や画像で美容師に相談することで、髪質やスタイルに合わせた提案をしてくれるはず。
できない髪質があることも理解する
これだけ入念に準備していてもできないケースもあり、それは「髪質」の問題です。
髪質によってはできないこともあります。
- ダメージ度合い
- 髪の長さ
- くせ毛(広がり度合い)
まず①のダメージはイメージしやすいと思いますが、そもそもパーマ自体を当てることができないケースもあり、無理に当ててしまうと逆効果になることもあります。ここは素直に美容師の意見を聞きましょう。
ぼく自身も「どれだけダメージになってもいいし、どんなスタイルになってもいいからとにかくパーマをして!」という方に施術をした経験がありますが、良い結果になったことはほぼありません。
次に②は髪の長さとありますが、バッサリ言うと、短めのヘアスタイルでパーマはおすすめしません。ヘアスタイルでもやりづらさを感じやすいヘアスタイルだから。
③にも繋がるのですが、くせ毛+パーマが合わさることで必要のない場所にも広がりを感じやすく、短いスタイルだと髪の長さ自体が短いため、この2つをつくることができずにヘアスタイルのバランスが非常に悪くなる。といったケースが多くなります。
くせ毛の方の場合は、「長めのミディアム」「セミロング」「ロング」のヘアスタイルでパーマをするようにすれば失敗は少なくなりやすいです。
美容師や美容院を変える
ここまで色々と考えてみて、納得ができないのなら美容師もしくは美容室を変えるべきです。
とても極論にはなりますが、冒頭の質問の中にもあるように、「このようなゆるふわパーマは一週間もしない内に取れてしまいますよ」などの返答は正直なところ論外だと考えています。
1週間でとれてしまうなら、それは技術力の問題です。ですがこの記事にまとめていることをほとんど実践した上で、とれてしまうならそれはせいでもあります。
もし気に入っている美容師なのであれば、パーマだけは違う美容室を探してみてはいかがでしょうか?
目次に戻るあとがき
この記事では、「パーマヘアのオーダーで重要になるポイント」について書きました。
色々と書いていますが、どれも大事なことばかりです。美容師だって人間です、何も決めずにパーマをしたいと言われても正直なところ不安にだってなります。
パーマはそれほどデリケートなメニューなので、できるだけ事前のリサーチなどは忘れずにすることをおすすめしています。
「美容師ってプロなんでしょ?何となくでも分かるでしょ?まぁいい感じにしてよ〜」なんてオーダーも少なくありません。とはいえそれでイメージ通りにかかる確率ってかなり少ないはず。
そんな手間のかかることやってられないという方は良いですが。
パーマで失敗したくない、できるだけイメージ通りにしてほしいっていう方はぜひ実践してみてくださいね。
こんな感じで以上です。