ヘアカラーの「カラーレベル」とは?美容師が専門用語を分かりやすく解説
こんにちは、きしです。
前回の記事では、ヘアカラーの基礎知識についてまとめました。髪が染まるまでの工程や過程などを分かりやすく伝えているのでよければ参考にしてください。
次に重要になるのが、カラーを構成するための4つの構成です。
その一つが「カラーレベル」です。
美容室でサロンカラーをしていると、美容師から「何レベルにしますか?」などと質問されることってありませんか?
そもそもですが、カラーレベルという単語自体を知らない人は少なくはありません。
ヘアカラーのレベルの特徴を具体的に解説
レベルというのは、美容用語で「カラーレベル」のことを指しています。美容の専門用語となれば一般の人が分かるわけありませんよね。
そこで、当記事ではヘアカラーの「カラーレベル」についてを、分かりやすくお話します
- カラーレベルの意味
- 色とレベルの関係性
「カラーレベル」とは?
まずは、カラーレベルについて分かりやすくお話します。
美容の専門用語にはなりますが、理解するととても便利なワードですよ。
カラーレベルとは、「髪の明るさ」のことを表す単位のことです。
例えば、長さを表すのに「m(メートル)」や重さを表すのに「kg(キログラム)」という単位があるように、ヘアカラーの明るさを知るために必要な単位には「レベル」が用いられるのです。
数字があって、低い数字が暗い色で、数字が高くなると明るくなるといった形式で、色の明暗をレベル数式で表すことです。
髪の明るさは、1〜20レベルまであり、このレベルの状態により色の染まり具合は変わってきます。
髪の明るさを数値化して、数値(レベル)によって明るさを共有をしやすくしています。
数値には、「2〜20」までの数字があって地毛の髪から、どの明るさまでレベルコントロールするかが、カラーレベルでは分かりやすい指標となります。
カラーレベル(明るさ) | 種類 |
---|---|
2〜4 | 「黒髪」 |
4〜7 | 「地毛」 |
8〜11 | 「茶髪」 |
12〜20 | 「金髪〜白髪」 |
地毛以外の髪は、カラーをしなけばいけません。
実は、「2〜4」レベルの黒髪はカラーしないとつくれないのです。黒髪であってもカラーが必要なレベルなのです。
美容室で取り扱うアイテムの1つに、カラーレベルの見本となるカラーチャート(スケール)があります。
チャートには、「レベル」と「色味」のカラーバリエーションとなります。
ヘアカラーをする時に見本として使うツールで、基準となる髪の明るさの段階があります。
これが「カラーレベル」です。しかし、レベルが上がるにつれて、共に髪ダメージも上がります。
髪の明るさが20レベルまでくると、キレイな髪色にすることはできますが、髪への負担も大きくなるのです。
「明るさ(レベル)」と「色」の関係性
日本人には「特有の髪の赤み」があります。
これは、髪の色素でもあるメラニン色素です。
髪色には三大原色というものがあり、「赤」「 青」「黄」の3つがが重なって黒という色素になります。そしてメラニン色素として、髪色として成り立っています。
三大原色の赤みが日本人の場合とても濃くなっています、
レベルが低ければ低いほど赤みが濃く、レベルが高ければ赤いが薄くなっていくのです。
そのレベルによって…
- 思っていた色と違う
- 暗い
- 赤っぽい
という風な結果となります。
ヘアカラーにおいて「カラーレベル」とは仕上がりの色に大きく関わってくるのです。
深みというのが「色味/彩度」で、透明感というのが「明るさ/明度」という事です。
つまりレベルが低いと深みのあるアッシュになるし、レベルが高いと透明感のあるアッシュというように、同じアッシュという色でもレベルによっては、全く仕上がりが違うのです。
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専門用語でもある「カラーレベル」についてまとめてみました。
ヘアカラーをするときに「自分がどんな色にしたいのか?」の1つの目安になりますよ。
ヘアカラーは「カラーレベル(明るさ)+ティント(色味)=バリエーション」
これらの2つを組み合わせてヘアカラーとなります。
例えば、アッシュの色にしたい場合は、アッシュだけでなく明るさも大事なポイントとなります。
アッシュという色も、明るさをの違うアッシュで考えるとたくさんのアッシュがあります。
つまり、自分が好きな色と好きな明るさを明確にすることで、色選びがとてもスムーズになって髪色を選びやすくなるというわけです。
さらにどの色が似合うのかわからないというよりも、まずは色のことを知るとあなたに似合う色がわかるようになってくるので、ある程度の知識があると近道となります。
こういう情報が、素敵なカラーライフのサポートになります。
この専門用語でもあるカラーレベルを理解して使いこなしましょう。