頭皮は乾燥する?地肌の部分的なフケの対処法について

近頃、頭皮のフケと髪への影響が気になりだしました。部分的だし、ちょうどその部分の髪が細くなっていて、頭皮へのダメージも気になります。
シャンプーの仕方は頭皮をお湯でよくゆすいだ後、シャンプーであまりこすらず洗い、そのあと本当にしっかりとすすぐ。
これを続けているのですが、どうしてもすぐ乾燥して頭皮がはがれるようになってしまいます。これを防いで、頭皮の状態を良くし、髪への影響もなくしたいのですが、どうすればいいのでしょうか?
こういった疑問にお答えしていきます。
頭皮の乾燥の原因と対策
美容師をしていると、こういう悩みはちょくちょくあります。
実際に、美容師なりのアドバイスをさせてもらったのですが、同じように悩む方に対して何か参考になればと思って記事にしてまとめてみました。
当記事では、美容師が教える頭皮が乾燥する原因と頭皮トラブルの改善策についてを分かりやすくお話していきます。
実際に治療の経過を確認しながらアドバイスしました。
- 頭皮が乾燥する原因
- 乾燥頭皮の改善策
「頭皮」の部分的なフケの原因


まずは、頭皮から部分的フケが発生するのはなぜなのか?についてお話していきます。

頭皮トラブルは髪をつくる土台になります。
頭皮の部分的なフケの原因となるものは、
頭皮の乾燥
が大きな原因となります。
頭皮は通常では適量の皮脂を分泌する仕組みになっています。
しかし、頭皮の乾燥によって頭皮は地肌を守るために、過剰に皮脂を分泌してしまいます、結果として、その皮脂が髪に残ったまま固まってしまうことが原因となります。

頭皮は通常こういう層になっていて、表面にある表皮が頭皮を守っているのですが、何らかの要因によって正常に働かなくなり、皮脂を多く分泌することがあります。
つまり、頭皮の乾燥を防ぐというのが、今回の悩みを改善するキーポイントになります。
頭皮の毛穴から、この皮脂が過剰に分泌されることで、シャンプーをしていても痒くなってしまう症状を「脂漏皮膚炎」と言います。
そして、頭皮のフケは進行すると以下のような症状に悪化します。
- 頭皮のベタつき
- 毛穴や頭皮の赤み
- 頭皮のかゆみ
- フケの増加
実は、皮脂というのは汗と一緒になって膜を作り、頭部を保護するという働きをしています。しかし、過剰に分泌されることによって、空気中や髪に付いたほこりなどが付きやすくなり
- 毛穴を防いでしまう
- 毛穴を詰まらせる
- 頭皮の代謝が悪くなる
- 毛根の働きが弱まる
など、髪を作り出す細胞の働きが低下し、その結果として薄毛・抜毛を招いてしまうの可能性にもなります。
悪化した場合の悩みも記事にしているので、参考にしてください。
目次に戻る頭皮からフケがでる時の「7つの対策」

原因の次は、改善するための手段についてお話していきます。

頭皮トラブルは誰にでもあることです。まずは落ち着いて何をすべきか明確にしていきましょう。
頭皮からフケがでる原因は乾燥となるので、改善するために大事になるのは頭皮を保湿するということになります。
ここでは、美容師的に合理的な改善策をまとめてみました、ある程度の症状ならば効果的なはずです。
しかし、フケが少ないうちは自宅療養や美容室でもある程度改善は見込めますが、フケの量が多くなってくると内服薬などで栄養を補給しないとより悪化する可能性もあります。
- シャンプーのやり方を変える
- シャンプー剤を優しいものに
- 炭酸シャンプーを保湿する
- 頭皮エッセンスで保湿する
- シャンプー後は乾かす
- 髪に栄養の高い食事も変える
- 病院に診察にいく
この7つが一番有力となります。順番に見ていきましょう。
① | シャンプー法を見直す

シャンプーを見直す上では、シャンプーの乾燥を緩和することに繋がります。方法と一緒に見直しましょう。
できれば、夜にシャンプーしてあげるのがベストです。
髪が成長するための時間帯は、夜の22時〜深夜2時が一番活発です。その間はできるだけ、就寝する・清潔にしておく、ということがおすすめとなります。
おすすめのシャンプーポイント
- 基本は1日1回を守る
- 優しいシャンプーを心がける
- 頭皮地肌の保湿を忘れない
- ヘアサロンでの「ヘッドスパ」はおすすめ
こちらも一緒にチェックしていきましょう。
頭皮トラブルを抑えるという問題を改善する上で、とくに重要となることがあります。
それは、「頭皮を優しく扱うということ」です。
それを意識していけば必ず髪や頭皮地肌の負担は減り、結果として頭皮環境はキレイになっていきますので、チャレンジしていきましょう。
- お風呂前のブラッシング
- シャンプー前のお湯すすぎ
- 泡立て
- 予洗い
- 洗い方
- トリートメント
こちらも記事にしているので、さらに詳しく知りたい人はこちらもどうぞ。
② | シャンプーが合っていない

「シャンプーってどれも同じじゃないのか」という質問もありそうですが、実はそうではありません。
市販シャンプーやメンズ用のシャンプーは洗浄力の強いシャンプーが大半です。
特にラウリル硫酸系のシャンプーが多く、洗浄力が強く必要な皮脂までをも取り過ぎてしまう傾向にあります
刺激の強い高級アルコール系のような石油系シャンプーの場合は、価格も安く使いやすいシャンプーなのですが、大きなデメリットに刺激が強いということがあります。
簡単に説明すると、頭皮の汚れをしっかりとってくれるのですが、頭皮地肌に必要なものまで洗浄してしまうということになります。
石油系シャンプーや石鹸系シャンプーといった種類は刺激も洗浄力も強く、頭皮地肌を乾燥させやすい傾向にあります。
アミノ酸シャンプーやボタニカルシャンプーなどは、洗浄力は強くはないですが刺激も少なく優しいシャンプーになるのでおすすめです。
おすすめのシャンプー「アスロング」
③ | 頭皮ケアもする

頭皮ケアをしてあげることが、頭皮の保湿に繋がります。頭皮ケアではとくに「炭酸シャンプー」がおすすめです。
そもそも髪を作っている身体の部位は頭皮です。その頭皮のケアをしていないと、乾燥のしやすい弱い髪になることもあります。
さらに、ボリュームが出しづらくなる髪の要因を詳しくお話します。
乾燥にも負けない髪をつくるために頭皮ケアが必要になる
髪のボリュームには、頭皮の状態が大きく影響を受けています。
要因① 年齢に伴うヒアルロン酸の減少
地肌のうるおい、やわらかさと厚みに大きく関係するヒアルロン酸の量は、年齢とともに減少し始めます。
要因② 女性ホルモン量の低下に伴う「VEGF-A」の減少
年齢と共にエストロゲンが減少します。すると毛包周囲に毛細血管を太く張り巡らせる働きのある遺伝子「VEGF-A」の量が減少します。
「VEGF-A」の量が減少すると、毛包周囲の毛細血管が萎縮し、髪の成長に必要な栄養の不足に繋がります。
これらが原因となり、細毛や猫毛になり、髪が弱く乾燥のしやすい髪にもなります。
予防改善するためには頭皮ケアが必要となります。
- 週に2〜3回のスペシャルケア
- 濃度の高い炭酸シャンプー
- レディースだけでなくメンズにも使える
④ | 頭皮地肌の「保湿」を忘れない

髪を保湿するのは、一般常識になってきていますが、実は頭皮地肌への保湿も大事になります。
スカルプケアと言えば、どんなことを思いつきますか?
頭皮のケアって何をするか知らない方は結構多いです。
例えば、「顔」の場合では、洗顔をした後には、保湿をするために「化粧水」をつけるのがいわいる定番というやつです。それは頭皮でも同じです。
頭皮にも「頭皮用化粧水」というものがあります。
頭皮地肌はシャンプーの界面活性剤によって、皮脂をとり清潔な状態にはなりますが、逆に言うと「乾燥」しやすい状態でもあります。
そのため、清潔にした後に保湿してあげるのが、抜毛を抑えるためのかなり重要なポイントになります。
毎日のスカルプケアによって抜毛は抑えられます。頭皮をケアする頭皮用化粧水をけましょう。
ぼくが頭皮を保湿するために使っているものは、こんなアイテムです。 香りも良くて、使いやすいアイテムです。
- さっぱりしていて使いやすい
- 頭皮にも爽やかな香り
- 保湿効果も高い
⑤ | 髪を乾かす

髪を乾かす=乾燥になるから、乾かさない方がいいという人もいますが、乾かすことによって頭皮の温度は正常に保たれます。
頭皮が自然乾燥だと、頭皮の温度が通常に比べて低くなりやすく、とくに冬の時期は乾燥しやすくなります。
できるだけ早いタイミングで乾かすことで、頭皮の保湿に繋がります。ちなみにドライヤーの温風によって頭皮が温めららえるので保湿効果にも貢献してくれます。
加えて、髪のまとまりは、髪を乾かすことでつくれます。逆を言えば乾かさないといくらキレイな髪でもキレイに見えなかったりもします。
できるだけ乾かす習慣をつけましょう。
復元ドライヤーは、低温の温風で髪が乾かせることが1番の特徴で、風の吹き出し口での温度が「HIGH80℃ LOW65℃」という低温なので、全く熱くないのに髪を乾かすことができます。
- 「育成光線」で髪に良い
- 「マイナス電子」で細胞を復元
- 「身体」や「肌」にも良い
⑥ | 髪に良い栄養を摂取する

健康な髪をつくるためには、髪の成長にとって必要な栄養素を直接摂取する必要があります。
髪にとって良い栄養素というのは具体的には、ビタミンやミネラルそして髪の構成成分であるたんぱく質です。
逆には過剰な糖分や脂肪分は、頭皮の血行を悪化させ皮脂の過剰分泌を引き起こすこともあります。
野菜や果物が少なくカロリーの高い偏った食事を続けていると不健康になり、抜け毛の原因になることもあるので注意が必要となります。
- 海藻類
- 亜鉛
- ビタミンA
- ビタミンB
- カルシウム
- たんぱく質
- フルーツ
栄養は食物からカラダを通り、髪に行き渡ります。できるだけ髪に良い物を摂取する工夫をしましょう。
⑦ | 病院に診察にいく

先程もお話しましたが、まずは病院に診察に行くというのを最優先すべきです。病院に行くほどじゃ…なんて悠長なことを言っていてはいけません。
頭皮地肌の内的問題に関しては、美容師は一切関与することができなくて、こういうアドバイスしかできません。
頭皮トラブルを改善するのは、内服薬で栄養を補給することで改善することがほとんどだからです。
そのため、できるだけトラブルが発生しない(予防)ようにアドバイスしするのが役目となります。
正直なところ、トラブルが発生したらまずは病院に行く、もしくは病院に行けないのなら、信頼できる美容師に相談しにいくとういうのがベストです。
目次に戻るあとがき

頭皮トラブルの一つで、部分的なフケについてをまとめてみました。

こういう記事が誰かの役に立ってくれると幸いです。
- 頭皮からのフケは乾燥が原因
- 改善は保湿が大事
- 頭皮の保湿は細かいケアが重要になる
ここまで見てもらえれば分かりますが、日々のルーティン(習慣)によって、髪のキレイや頭皮の乾燥が成り立ちます。
逆に言えば、日々のケアを怠ることによって、髪や頭皮トラブルに繋がると考えているので、お肌と同じようにしてコツコツとケアを積立ていくようにしていきましょう。
こんな感じで以上です。
一つでも参考になれば幸いです。