パーマ全種類、解説!それぞれの特徴と相性の良いスタイル
きしです。
前回の記事では、パーマの基本的なことから、必要な工程とその役割についてお伝えしました。パーマをしたことがない人にとっては、どんなことをするか分からないというのは不安材料にもなりますからね。
さて、次のテーマではパーマの種類にします。
パーマの「基本的な3つ」の特徴の解説
実はパーマとは、どんなパーマスタイルにするかというのと同じくらいにパーマの種類というのがポイントになります。
とくに女性のパーマの場合は髪が長いために失敗は許されません。そのために自分の髪質や、パーマスタイルに合わせてパーマの種類を選ぶ必要があります。
そこで今回はパーマの種類を話します。
実はパーマには大きくこの3種類によって構成されています(この他にも色々とパーマの種類がありますが代表的なのがこの3つになります)。
どのパーマを当てるかというのは人によって違いますが、自分のしたいヘアスタイルによって変えます。
これがパーマをかけるときの流れになります。
この中の「どんなパーマを当てるのか」というのはとても重要なポイントになります。
今回の記事では、基本的な3つのパーマの特徴や種類について分かりやすくお話します。
- コールドパーマの特徴
- デジタルパーマの特徴
- エアウェーブの特徴
①「コールドパーマ」
まずはじめに、「コールドパーマ」の特徴についてお話します。
コールドパーマとはあまり聞き慣れないワードですが、実は普通のパーマのことを全般にそう呼びます。
コールドとは「冷たい」や「冷えた」を意味しワインディング(ロッドを巻く)をした後に、薬液の作用のみで髪を変形させるというのがコールドパーマになります。
つまり、普通にかけるパーマ全般を「コールドパーマ」を指します。
コールドパーマ=一般的に言われる「普通のパーマ」
一般的なパーマになるので、基本的にはどの美容室であっても施術することができます。できないという美容室の方が少ないはずです。
ある程度の要望を叶えてくれるので直毛などにはおすすめとなります。
全パーマに共通することですが、髪の中にある結合を切断し、ロッドを巻きつけた髪のまま再結合することによって、髪を曲げたり、逆にストレートにすることもできます。
その他にも…
- 水パーマ(スチーム使用)
- コスメパーマ
- ストレートパーマ
などのコールドパーマがあります。
良いところ
- コストが1番安い
- 髪への負担が少ない
- 施術時間が早い
- どこの美容室でも施術ができる
基準のパーマとなるのでとにかくシンプルなメニューとなっています。
そのためにコストや時間がかからないので、ダメージを少なくやパーマのクオリティなど余計な考えがなく「とにかくパーマをかけたい」という一点のみならば迷わずにコールドパーマがおすすめとなります。
目次に戻る②「デジタルパーマ」
次に、「デジタルパーマ」の特徴についてお話します。
デジタルパーマは万能なパーマなので、スタイルのクオリティを求めるのならイチオシのメニューです。
デジタルパーマは、「ホットパーマ」と呼ばれ薬剤作用に加えて「熱処理」や「乾燥」を用いたパーマメニューの1つです。
つまりシンプルに工程が増える分、コールドパーマよりもランクの高いパーマということです。
デジタルパーマ=「ホットパーマ」の特徴
デジタルパーマは、アイロンやコテで巻いた仕上がりのようにくっきりとふわふわなウェーブをつくることができるパーマです。
それを可能にするのが、髪に直接「熱」を与えるために髪に形状記憶させる技術によってつくることができるからです。
一昔まえまでは「形状記憶パーマ」と呼んでいる美容室もありました。薬剤50〜 | 熱処理50〜で施術するのでダメージを軽減することができる特殊なパーマです。
ホットパーマの特徴で特に素晴らしいのが、薬剤と熱を利用してパーマをかけるということです。
本来、コールドパーマは薬剤作用のみの施術になるために、髪質やスタイルによっては不可能なケースというのもあるのですが、デジタルパーマの場合は薬剤作用のみでは不可能なケースを熱を使うことによって可能にできるのです。
- クリープパーマ
- コテパーマ
- フィルムパーマ
などがあります。
良いところ
デジタルパーマはとくに万能になります
- 髪に優しい
- 健康な髪とダメージ毛で薬を塗り分けることができる
- くっきり、ふわふわにかけることができる
- 低温〜高温まであるので髪質に合わせてできる
よく「デジタルパーマは高熱を使うから傷みやすい」という情報もありますが、あれは知識がない素人、もしくは使ったことのない言うことです。
デジタルパーマは45°〜85°まであるので、その温度をコントロールをすることによって、さまざまな髪に対してウェーブをつくることができるので、傷まないようにパーマを当てるというのがデジタルパーマの1番の魅力です。
もちろん、デジタルパーマは高温もありますが低温もあるので、低温と高温を使い分け熱の力と薬剤の作用によってかけるパーマ技術なので、実はとても安全でしっかりとかかるパーマなのです。
薬剤を塗り分けできるのも特徴の1つです
このように、健康な髪とヘアカラーやさまざまな外的要因のあるダメージ毛を通常のコールドパーマでは分けることがあまりできません(毛先外しなどワインディング技術はある)。
そのために、ダメージ差がある髪にはパーマは思ったようにあてることができないのです。
これはヘアカラーを例えているものですが、パーマにも同じことが言えます。
根本を優先させると毛先がオーバーダメージになり、毛先を優先させるとパワー不足となりかからないために、ダメージ部分によって分けることができるデジタルパーマはとても万能なパーマなのです。
デメリット的なことを挙げるとすれば、コールドパーマに比べて価格が高いということ。
さらに、パーマは美容師を選ぶ中、さらに経験年数(技術力不足)の美容師に施術をされると高温で施術されてしまい必要以上にダメージになることもあるので注意は必要です。
目次に戻る③「エアウェーブ」
最後にエアウェーブパーマについてお話します。
エアウェーブパーマもデジタルパーマと同じくホットパーマの1つです。
エアウェーブパーマも、デジタルパーマと同じく「ホットパーマ」と呼ばれる薬剤作用と熱処理を用いたパーマメニューの1つです。
このパーマも、コールドパーマよりもランクの高いパーマということです。
エアウェーブ=「ホットパーマ」の特徴
エアウェーブは、デジタルパーマほどではないですがアイロンやコテで巻いた仕上がりのようにくっきりとふわふわなウェーブをつくることができるパーマです。
基本的なエアウェーブの流れでは、低温で時間をかけて髪を乾燥させていきます。
逆にデジタルパーマとの違いでは高温がないということです。
熱を与えるデジタルパーマと違い、乾燥のため全てが低温の熱処理となるのでデジタルパーマほど使い分けができるわけではありませんが、コールドパーマに比べてダメージも少なくウェーブの強度も格段に上がります。
ホットパーマの特徴で特に素晴らしいのが、薬剤と熱を利用してパーマをかけるということです。
本来、コールドパーマは薬剤作用のみの施術になるために、髪質やスタイルによっては不可能なケースというのもあるのですが、デジタルパーマの場合は薬剤作用のみでは不可能なケースを熱を使うことによって可能にできるのです。
エアウェーブの良いところ
- 髪に優しくダメージが少ない
- 健康な髪とダメージ毛で薬を塗り分けることができる
- くっきり、ふわふわにかけることができる
薬剤と乾燥の力を用いてパーマをかけることができるので、ダメージも少なくその上でしっかりとパーマをかけることができます。
エアウェーブのデメリットもデジタルパーマと比べて、価格が高いことと、
デジタルパーマに比べると、低温のみになるためにデジタルパーマほどの強弱の幅広さはないということです。
目次に戻るあとがき
パーマの種類についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
とくに女性は髪が長い分だけ慎重にキレイにする必要がありますからね。
今回、美容師としてパーマの種類についてまとめてみました。
これはあくまでも、ぼく個人での価値観でのお話になるので美容師によっては全く反対のことを言っていたりもするのでご参考程度にお考えください。
最もおすすめなのは「デジタルパーマ」で、 コールドパーマでも満足しているけどダメージを少し気にしているのならば「エアウェーブ」だし、 とにかくパーマ(くるっくるのウェーブスタイル)っていうのなら「コールドパーマ」だという感じが ぼくのおすすめです。
パーマというのはとくに何も考えずにしてしまうと、美容師とのコミニケーション不足となりイメージと違うヘアスタイルになってしまうことがあります。
そうならないように、ある程度の予備知識としてあると良いと思います。
こんな感じ以上です。