「サロンカラー」と「市販カラー」の違い!メリット・デメリット別まとめ
きしです。
前回の記事では「クリア」というカラー剤について語りました、クリアを簡単に説明すると、色を一旦クリアにすることができ、その後のカラーに活かすことができる、あったら便利なカラー剤です。
美容室にしかありませんが。
今回の記事のテーマでは、よく質問のあるサロンカラーと市販カラーの比較についてです。
サロンカラーと市販カラーの違いについて
今、女性の約7割の人が「ヘアカラー」をしています。
そんなヘアカラーは、「サロンカラー」と「市販カラー」に分かれており、多くの人は「美容室でする」か「家で自分でする」ぐらいの違いでしか認知しておりません。
なんて元も子もないような考えをしているあなた!!!
実は、自分でする市販カラーとするサロンカラーではたくさんの違いがあるんです。
そこで今回の記事では、サロンカラーと市販カラーの違いについて分かりやすくお話します。
「サロンカラー」と「市販カラー」の特徴
まずは、サロンカラーと市販カラーのそれぞれの特徴についてお話します。
自分でするやする以外にもたくさんの違いがあるんですよ。
サロンカラーと市販カラー(ホームカラー)の特徴にはいくつかの違いがあります。
「求める仕上がりを重視するサロンカラー」と、「使い勝手の良さを重視する市販カラー」。
大きな違いは、この2つになります。
それぞれの違い
分かりやすくすると、自分でするか、するかということがあります。
するサロンカラーは、新生毛と既染毛を染め分ける繊細な技術でキレイに染めます。
また、高度なカラー技術である「ウィービング」などを駆使し、美しく立体感を表現したりもします。
さらにサロンにおいては、髪の状態を考慮して選べるアルカリカラー、低アルカリカラー、中性カラーなどの1剤や、過酸化水素濃度が3%〜6%の2剤が揃えられています。
一方、ホームカラーにはひとりで施術されることを想定し、髪に広がりやすい粘性や容器、刺激臭のこもらない不揮発性のアルカリ剤が使われていることが多いです。
ただし、髪に広がりやすい反面、既染毛に薬剤がついてしまい、とくに毛先部分に染料やダメージが蓄積しやすい傾向があるので、注意してする必要があります。
グラフ化すると…
サロンカラー | ホームカラー | |
---|---|---|
施術者 | 美容師 | 本人 |
色表現 | 豊かな色表現(〜100色以上)ヘアデザイナーが薬剤を選定して、高い技術で施術します。 | 色表現の幅が狭い(〜30色程度)お客さま自身が薬剤を選定して施術します。 |
剤 | 粘性のあるクリーム、塗り分け、ウィービングなどの繊細な美容技術に適しています。 | 微粘性クリーム、ジェル、液体など。毛髪に広がりやすく、一人でも簡単に塗布できます。 |
主なアルカリ剤 | 揮発性アルカリ(アンモニア)など | 不揮発性アルカリ(モノエタノールアミン)など |
過酸化水素 | 3% 6% | 6% |
と、これだけだとまだ分かりづらい人のためにさらに具体的にまとめました。
それぞれのメリットとデメリット
次に、サロンカラーとホームカラーのメリットとデメリットについてお話します。
違いを理解すると、次に大事になるのはメリットとデメリットです。
それぞれの特徴を考慮してメリットとデメリットについても見ていきましょう。
市販カラーのメリット
市販カラーのメリットとは、自分のヘアカラーを染めたい時できる使い勝手の良さにあります。
自分の好きな時、好きなタイミングでヘアカラーができるところが最大の魅力でしょう。
また、好きな色を自由に選べます。 美容室でカラーをする場合おすすめの色を提案してくれる所もありますが、市販カラーは自分の気分で色味を選べる所にも魅力があります。
市販カラーのデメリット
一方でデメリットでは、ホームカラーを選ぶ時にサンプルの髪が置いてあったりパッケージに乗っていたりしますが、ほとんどの人がその色になる事はありません。
人の髪は十人十色、千差万別ですから、髪質を無視して染めてもその通りになることはありません。
また、市販カラーはサロンカラーに比べ色が落ちるようになっています。
そして、最も大切になるのがカラーの後のシャンプーです。
家でシャンプーをしていますが、歯磨きと同じように洗いにくい場所や、洗えていない場所などがあります。
多くの方が勘違いされていることですが、カラー後の薬剤の汚れはシャンプーでとっているわけではありません。
こういった事が一般の方は、知らないために市販カラーを繰り返す事で、髪だけでなく頭皮がどんどん傷んでいきます。
これが「市販カラーは傷む」という認識の原因でもあります。
サロンカラーのメリット
サロンカラーをする場合、髪のダメージやヘアカラーの履歴に合わせて薬剤を決めることができて、ダメージを最低限に済ませることができます。
ダメージを抑えることができるのはサロンカラーの最大のメッリトといえるでしょう。個人的な1番のメリットは時間だと思っています。
多くの人が、「時間がないから市販カラーをする」ということを言われます。
「美容室に行く時間がないから自分で染めてしまった…」
実際にもお客さまからも聞いたことがあります。
しかし、時間がないから市販カラーをするというのは大きな勘違いなのです。
時間が確保できるのは圧倒的にサロンカラーの方だからです。
色を決めるのもカラーリングをするのも、シャンプーするのも、乾かしたりブローするのも全て美容師に一任することができます。
こういうこともサロンカラーのメリットになるのです。
サロンカラーのデメリット
一方で、サロンカラーのデメリットでは、やはり時間効率と価格にあります。
好きな時にカラーリングをすることができずに、加えて美容師とのコミュニケーションが必要となります。
さらに、薬剤選定〜カラーリング〜シャンプー〜ブローとさまざまなサービスがついているために、市販カラーに比べて価格が高めの設定となります(サロンによって異なる)。
これは人の価値観で安いか高いは個人差があると思うので、使い分けが必要になるでしょう。
目次に戻る市販カラーの使いこなし術
ここでは、サロンカラーと市販カラーを使いこなし術を伝授します。
女性にとっては美容は髪だけではありません、効率も大事になるので上手く活用するのがおすすめです。
美容師によっては「ホームカラーは絶対にダメ」という人はいますが、ぼくは必ずしもホームカラーはダメとは思いません。
もちろん時間とお金に余裕があるのであれば、必ず美容室でのヘアカラーを楽しむことをおすすめしますが、そんな人って中々いませんよね?
出費を抑えたい時や、忙しい時だってありますからね。
美容って髪だけじゃなくて、エステもそうだし、ネイルだってあるし、カラダのメンテナンスを入れると歯医者や病院だってあります。 時間なんていくらあっても足りません。 市販カラーとサロンカラーを、時と場合によって使い分けて、トータル的にキレイにすることがおすすめです。
そこで、市販カラーを使いこなす術を伝授します。
- 色
- タイミング
- 回数
が大切になります。
自分に合った「色」を選ぼう
へアカラー剤は、髪質や毛量、事前の髪色によって、適当に色を選んで自分で行うことで大半が色ムラになります。
つまりカラーチェンジをする場合は美容室で行い、市販カラーをする時は同系色の色を入れるようにすると失敗が少ないです。
例えば、サロンカラーで10レベルのアッシュにしたとすれば、次の市販カラーでは「10レベル」もしくは「アッシュ系」のヘアカラー剤を選ぶとキレイになります。
カラーの色を近いものにすると馴染みがよくなるので、サロンカラーのつなぎ以上にキレイになってくれます。
市販カラーをするベストなタイミング
美容室でカラーをした場合、1ヵ月ほどで色が落ち新しい髪が約1cmほど新しく生えてきます。
ヘアカラーの頻度(サイクル)は、空けば空くほど、ヘアカラーの染まりというのは悪くなりす。
逆を言えば、ヘアカラーの間隔が短いほどキレイに染まりやすいのです。
そのため、サロンカラーでキレイに染めたあとの1ヶ月前後であれば、市販カラーがキレイに染まる状態となります(ダメージはあるので注意は必要です)。
市販カラーを使用するタイミングは、「サロンカラー後1ヶ月前後がベスト」となります。
目次に戻るあとがき
サロンカラーと市販カラーについてまとめてみましたがいかがでしたか?
サロンカラーが良くて、市販カラーは悪いものというのは、使いこなし方によって変わりますよ。
- 美容室でするか、家でするか
- するか、自分がするか
- それぞれの特性があって、使い方が重要になる
大半は、市販カラーを否定しがちですが、サロンカラーもホームカラーも正しい知識と使用方法を身に付ければ、長くオシャレを楽しめたり、キレイな状態を維持するために活用することができます。
市販カラーも使い方です。
まずは、ヘアカラーのために勉強してキレイな髪つくりをしていきましょう。
そんな感じで以上です。