縮毛矯正をしようか「悩んでいる時」に見てほしい記事

縮毛矯正をしようか迷っています。私は髪の毛が多く太いです。アイロンをかけても巻きがすぐに取れてしまい、思ったように巻くことができません。切れ毛が多く、ボリュームがあるように見えます。多少うねりがあり、毛先は癖があります。矯正したら髪が痛むと思うので切れ毛が増えると思うので迷っています。アドバイスお願いします。
こういった疑問をいただいたので、自分なりのアドバイスを含めてお答えします。
縮毛矯正に関するお悩み改善記事
縮毛矯正は一般的に金額も高く、比較的時間もかかるメニューになります。そもそもまず自分の悩みが縮毛矯正によって改善される悩みなのかどうかの判断が必要になってきますね。

縮毛矯正が本当に必要なのかどうかや、自分の髪のクセや悩みをしっかり明確にすることが大切だと思います。
- 縮毛矯正をかけようか悩んでいる人へのアドバイス
- 矯正をする時の考え方
- おすすめの施術方法
縮毛矯正にはメリット以上に「デメリット」がある


まず縮毛矯正のメリットは頑固なクセもまっすぐになるということです。

ただあまり知られていないのがそのデメリット。縮毛矯正をやめることができずにもう何年もかけ続けているなどという人も多いのもその一つですね。
縮毛矯正はやはり頑固なクセ毛もまっすぐになり、自分の髪の毛ではないような質感になるというのが最大の特徴。
「翌日寝癖もつかなくなった」「広がりがなくなった」
などというクセ毛でお悩みの方には素晴らしい効果が期待できます。
ただその髪の毛への負担は大きく、あて続けると髪の毛の中身のダメージは蓄積されていきます。
ですが、縮毛矯正をあてた髪の毛は、そのダメージをもわからないようにキレイに見えてしまいます。そのため自分の髪の毛のダメージに気づいた時にはもう手遅れ。なんてことも起こりえます。
そして縮毛矯正をあてた髪は円形ではなく、楕円(だえん)形になってしまうので、あてたところとあててないところの境目がわかりやすいのも特徴です。それによってやめるタイミングがわからなくなってしまいがち。
髪には思うよりも負担になっている

縮毛矯正は、ストレートヘアにしくれる分、ダメージ(負担)が大きいものです。
実は、人ってかなり曖昧な認識で生きているものでして、ダメージヘアが目に見えて分かったり、触って分かるものだとしたら大切に扱うものですが、傷んでいるのにもかかわらず、キレイに見えたりすると、「あ、全然キレイ」とか「傷むとか聞いていたけどまだまだいけるじゃん」というように軽く見てしまうことが多々あります。
でも、髪には良くない薬剤つけた上に、0.5〜1㎝ほどの幅で髪を180度ぐらいの高熱で押しつぶすものですからね。傷んでいないわけないんです。
つまり、矯正とはキレイに見せているだけで、髪の中は相当ボロボロになっているので、矯正毛ではとくに繊細に丁寧に扱う必要があるのです。
まず縮毛矯正で髪の毛で起こっている現象を簡単にご説明します。
まずは縮毛矯正とは何か?ですが、縮毛矯正とはクセ毛や縮れ毛を直毛の状態に固定する技術。とあります。まぁその通りなのですが、そのメカニズム、髪の毛の中で実際何が起こっているかについてはあまり知らない方が多いように感じます。
縮毛矯正ではまず薬を塗られ、その後放置されます。その間に何が起こっているかというと、髪の毛の中の結合を外しています。美容師が途中で髪の毛を触って確かめに来るのはその外れ具合をチェックしに来ています。ここでは外しすぎると断毛(髪の毛が切れる)といことも起こり得るので、慎重です。
そしていい具合に外れたと判断すると、一度薬を流します。たまに低価格で忙しいお店でずっと放置され、髪の毛がチリチリになったという方を見ます。この薬をつけたままずっと放置されるとどうなるかは、、、怖いですね。流した後は髪の毛を乾かします。この時ただ結合を外しただけの髪の毛の状態なので、クセはマシになっていてもツヤはない状態です。
ここからアイロンで髪の毛を強制的にまっすぐにします。このアイロンがちゃんとできていなかったり、雑にされていると仕上がりにクセが残る場合があります。外した結合を美容師が手作業でまっすぐに形作るという工程です。
そのまっすぐに形作った髪の毛を2液で定着させる。それが縮毛矯正です。
これもよく聞かれる質問ですが、基本的には縮毛矯正は半永久に持ちます。
髪の毛の結合を外してまっすぐにしてるわけですから、そのあてたところにクセが戻ってくることはありません。(ただ、ダメージが蓄積してしまうとそれによる広がりは出てきます。)ではなぜある一定の期間(クセの強さによって違いますが)でまた縮毛矯正をあてる人がいるのでしょうか。それはあてたところは半永久にまっすぐでも、伸びてくる髪の毛はクセ毛だからです。その根本のクセが髪の毛をうねらせ、縮毛矯正も取れてしまった感じがします。ショートからボブの方でやく3〜4ヶ月、ロングの方で半年ぐらいであてる方が多いように感じます。
毛先にいくにつれてダメージは大きくなっています。縮毛矯正をあてたあとの髪の毛はツヤもでて指通りもよくキレイに感じますが、そこでケアを怠ると縮毛矯正の持ちも悪くなり、その後の美容室での施術に支障が出ることも。保湿、補修はもちろん、お風呂上がりはなるべく早く乾かすなど、細心の注意を。
アイロンを使用する時は要注意!

正直なところヘアアイロンは使うべきではありません。それは単純にダメージになるからです。
矯正では「mm(㍉)単位」の髪でストレートアイロンをしていきます。
それこそ健康な髪のところで180℃から、毛先にいくにつれて温度を変えたとしても150〜130℃前後となります。ほぼ全ての髪に熱処理を加えるために負担はかなり大きいものになっています。
矯正をかけた後にアイロンを使わない方が良いのか、と順序は逆ですが類似している記事もあるので参考にしてください。

ヘアカラーする人も要注意!

当然ですが、髪のダメージソースになってしまうからです。
最初の一度はそれほどダメージにならなくとも、やはり一度カラーをしてしまうと定期的にするようになってしまい、2回3回と数を重ねる毎にダメージは膨れ上がっていきます。
- しなくて良いなら極力しない方がいい
- 当然した方がキレイには見える
- 結局のところはどちらを優先させるか
- もしするならそれぞれのサイクルプランをしっかり考えるべし
非常に難しいですが、安易に重ねないように注意しましょう。
まずはヘアケアが重要!

くせ毛を縮毛矯正して、キレイなサラサラのストレートヘアを手に入れても、それで終わりではありません。
上記のような質問は縮毛矯正をしている人が抱える悩みでもあります。とくに縮毛矯正している髪には丁寧に、かつ慎重に扱ってあげる必要があります。
なぜかと言うと、縮毛矯正とは、キレイに見える(ストレートだから)ため、そう感じることは少ないかもしれませんが、いつどうなっても仕方ないダメージヘア予備軍のような状態だからです。
ヘアケアは、縮毛矯正だから「必須」というわけではありませんが、
- ダメージケアもできる
- ツヤ感やまとまりをつくる
- いろんなダメージから髪を守ってくれる
さらに重要になるのは、くせ毛の緩和にも繋がります。

ヘアケアによって水分調整がされ、髪の調子も良くなるため、ダメージケアとしても十分活躍しますが、くせ毛の緩和にも繋がるヘアケアは、時に矯正よりも需要になることもあります。


とはいえくせ毛が嫌ならかけるべき!

縮毛矯正のダメージの話や、それによって起こる髪の毛の中で起こることなどはご説明しましたが、最大のメリットはやはり相当なクセ毛の方でもサラサラのストレートヘアが手に入るということです。
それによって朝のスタイリング時間が格段と楽になったり、クセがなくなるだけで毎日のストレスも軽減できるという方もいらっしゃると思います。
デメリットも理解した上で信頼できる美容師のもとかけるのをオススメします。
目次に戻る悩んでいる方へのおすすめ施術


やりたい髪型や、自分の髪質に縮毛矯正が必要なのかを信頼できる美容師に聞いて見て判断してください。

縮毛矯正は一度あててしまうととることはできません。あとはその後のスタイルチェンジが難しいなどもあるので、長い目で見て決めた方がよいです。
「ポイント矯正」がおすすめ

そこでまず初めての方でもチャレンジしやすいのがポイント矯正です。全体をあててしまう前に自分の気になるところをピンポイントであててみると案外全体じゃなくてもストレスを軽減できます。
「前髪」や「ハチ周り」がおすすめ

一番気になるところといえば前髪ではないでしょうか。前髪のクセがなくなるだけでも印象はグッと変わります。そして金額も全体をあてるよりもリーズナブルな金額であてられることがほとんどだと思います。
縮毛矯正が必要かはもちろん、かける範囲なども相談してみましょう。
あとがき

この記事では、「縮毛矯正をかけるか悩んでいる人に見てほしいというテーマ」について書きました。

縮毛矯正は頑固なクセ毛さんにとってはとても画期的なメニューです。

そのメリットやデメリットも理解し、納得した上で綺麗なサラサラストレートヘアを手に入れてください。
【おまけ】縮毛矯正をあてる際の要注意!

縮毛矯正をあてる時に案外多くの美容師が説明しないのが、その後のヘアスタイルのこと。
縮毛矯正をあてた髪の毛は基本的にはその後コールドパーマをかけることはできません。例外もありますが、髪の毛の結合を外す場所が違うため、縮毛矯正をあてた後の髪の毛に表面の水素結合を外してかけるコールドパーマはかからない。と思って頂いて良いと思います。
ストレートに飽きたら、パーマをかければいい。という気持ちで当てるならば、縮毛矯正ではなくストレートパーマの方が無難です。ストレートパーマは縮毛矯正よりパワーや持ちは劣りますが、その後のスタイルチェンジは簡単です。
縮毛矯正をあてたけど、ストレートがやめたい場合は、同じ結合を外すデジタルパーマか、縮毛矯正をあてた部分をすべて切ってしまうまで伸ばすかのどちらかです。
ただ結合は外すたびに髪の毛には相当な負担がかかってしまうため、矯正毛にデジタルパーマをかけるのは正直オススメはしません。ですが、縮毛矯正をあてたところがをすべて切るまで伸ばすというのも中々な年月がかかってしまうので、縮毛矯正をあてる際は今だけじゃなく、先のヘアーライフも考えてみてください。