美容師が教える猫毛・細毛を活かす5つの「改善策」
猫っ毛を活かす改善策について
前回の記事では猫っ毛の原因をまとめたので、今回の記事では猫っ毛の改善についてまとめていきます。
- 自分の猫っ毛を活かしたい!
- 上手くスタイリングできるようになりたい!
そう思うことはありませんか?
猫っ毛で悩む人は年々増加していますが、その大半では猫っ毛を直すとと考えますが、実は猫っ毛を活かすことは可能です。
今回の記事では、僕が10年かけて培ったさまざまなノウハウを活かして「猫っ毛を活かす方法」を分かりやすくまとめました。
下記事では、分け目のあほげがいや・アホ毛の抑え方や直し方がわからない・ツヤツヤのさらさらヘアに憧れる、そんな悩みを軽減・改善したい、そんな方に向けてアホ毛を抑える対策を10個ご用意しました。
猫っ毛を活かすための「対策」
猫っ毛を活かす方法についてをお話します。猫っ毛を活かすには、先天性の猫っ毛には自分を、後天性の猫っ毛には髪を改善しましょう。
先天性の猫っ毛はあくまで髪質なのでスタイリングできる自分にする必要があり、
後天性の猫っ毛は、さまざま要因が髪を猫っ毛にしてしまうので予防対策が必要になるのでさまざまな要因から髪を護る必要があります。
先天性と後天性についての詳細は下の記事でまとめています。
先天性猫っ毛
- メンズスタイリング(男性)
- レディーススタイリング(女性)
後天性猫っ毛
- 猫っ毛のシャンプー
- 猫っ毛の洗い流さないトリートメント
- 生活水準を上げる
それぞれを具体的にお話していきます。
目次に戻る先天性猫っ毛の改善策
先天性の猫っ毛の改善についてお話していきます。
先天性は髪質になるので、今の髪を活かすためのスタイリングが必要になります。
- メンズスタイリング
- レディーススタイリング
猫っ毛メンズのスタイリング術
猫っ毛メンズに必要となるスタイリング術についてお話していきます。
すぐにできることなので、何回も読んでトレーニングしてくだいね。
猫っ毛メンズでとくに重要となるのが
「土台づくり」
です
多くの猫っ毛メンズはワックスだけでふわっとさせたり、動きをつくったりしてしまい、すぐにペタ〜っとなってしまいます。
この原因に、髪の土台つくりがないことにあります。
つまり、形の土台である状態をワックスをつける前にある程度作っておく必要があるのです。
土台づくりとは、ドライヤーによる「ブロー」のことです。
つまり、土台つくりであるブローが最も大切になると言っても過言ではありません。
メンズヘアスタイルといってもたくさんの種類があります。
自分がどのスタイルなのかをまず知ることが大切になります。
- ベリーショート…全体をスッキリさせている、サイドや襟足は短く刈り上げている。いわいる短髪
- ショート…ベリーショートより長めで、耳周りや襟足に髪の動きがつけれる程度の長さ。スタイリッシュでメンズのおしゃれはこのショートが多いです。
- ミディアム…ショートよりさらに長い、そのためにビジネスマンなどは取り入れにくいが女性に人気のヘアスタイル。外ハネやパーマなど組み合わせが多彩なヘアスタイル。
- ミディアムボブ…ミディアムよりも重さが目立ち、その逆として襟足などがスッキリとしたメンズのボブスタイル。こちらは昨今の流行ヘアスタイル
- ソフトモヒカン…ベリーショートよりさらに短いヘアスタイル。サイド〜襟足、さらに全体的に短くさわやかなヘアスタイル・
- ツーブロック…ヘアスタイルに合わせて、サイドや襟足だけをベースよりも短くした変形ヘアスタイル。さまざまな形があります。
この6種のヘアスタイルがありますが、どれをとってもブローは必要となります。
どのヘアスタイルであってもブローは必須になります。むしろスタイリングとはブローが7割以上、スタイリング剤が3割程度だと考えています。
そのためにブローをするようにしましょう。
メンズの人の中で、スタイリングの最も多い失敗が「ブローをしないこと」です。
つまり、メンズのスタイリング法でもっとも大事になるのが「ブローをすること」なのです。
ブローとは?
ブローとはドライヤーの熱風の力を利用してヘアスタイルの形をデザインすることです。手で髪を操作して動きをつけたり、ボリュームを出したりすうことができる。
まずは、手の形とブローをする場所を覚えましょう。
- 前髪をキレイに伸ばす
- トップのボリュームをつくる
- 外ハネをつくる
- メリハリをつくる
ワックスをつける時には1種類だけでなく、2種類のワックスを使い分けましょう。
まずはベース剤とフィニッシュ剤について分かりやすくお話します。
- ベース剤は髪の形をつくる時に使う
- フィニッシュ剤は形をキープする時に使う
使い分けテクニックとは、まずソフトワックスで形をつくる、ハードワックスでキープをさせる、ハードスプレーで固めるということです。
猫っ毛におすすめのベースワックス
ベース剤は基本ソフトワックスです。
多くの人のスタイリングの失敗は、ベース剤を塗布せずにフィニッシュ剤のみなのがほとんどです。ベース剤とはフィニッシュ剤を使いやすくするための言わば土台つくりのようなものです。
- 100円玉くらいをとり手のひらになじませる
- 全体にまんべんなく塗布する
- 上下左右無造作になじませる
- ボリュームをつくる場合は根本にもつける
ソフトワックスは使いやすい、塗布しやすいのが特徴です。ソフトワックスを全体にしっかりとなじませることで、フィニッシュ剤をつけやすくします。
猫っ毛におすすめのフィニッシュワックス
フィニッシュ剤はハードワックスです。
ベース剤をつけることによって全体にスタイリングがしやすい状態になっているので、ボリュームや動きをつけていきます。
- 100円玉くらいをとり手のひらになじませます
- トップはつまむようにして浮かせてボリュームをつくる
- 毛先を手のひらで揉みこんで動きをつける
猫っ毛レディースのスタイリング
猫っ毛女性へのスタイリング術についてお話していきます。
すぐにできることなので、何回も読んでトレーニングしてくだいね。
猫っ毛の女性でもとくに重要となるのが
「土台づくり」
です
多くの猫っ毛メンズはワックスだけでふわっとさせたり、動きをつくったりしてしまい、すぐにペタ〜っとなってしまいます。
この原因に、髪の土台つくりがないことにあります。
つまり、形の土台である状態をワックスをつける前にある程度作っておく必要があるのです。
土台づくりとは、
- ブロー
- ストレートアイロン
- コテアイロン
それぞれをテクニックと一緒にお話していきます。
まずはブローについてお話していきます。一番の土台になるのでとくに大事になります。
- 根本から乾かす
- 分け目を消すように乾かす
- ボリュームをだすように乾かす
できているつもりでも、できていないことが多いのがブローです。
ブローした後には、ストレートアイロンを使って、スタイリングすることで髪に動きをつけたり、うねりをキレイにしてまとまりのある髪にすることができます。
猫っ毛は髪が細くて、普通に比べるとキューティクルやコルテックスが少ないので乾燥しやすくなっています。
そのために、なるべく普段のシャワーの時から、トリートメント(インバス・アウトバス)などで水分補給をしてあげて、髪の外側をコーティングしてあげる事が大切です。
ストレートアイロンストレートアイロンをする時は160度程度の温度にしましょう。
アイロンをする上で大切になることがあります。
髪を分ける
髪を分ける幅が薄ければ薄いほどきれいにプレスできますが、時間がかかってしまうのでご自分に合った厚みを見つけましょう。 基本は髪を細かく分けて下のほうから順にプレスします。
髪をはさむ時の力加減に注意
くせが中々伸びてくれないからと言って、ギュッと力を入れるのはNGです。 できるだけ優しい力で丁寧にアイロンをしてあげましょう。
アールを描くようにまる〜くアイロンする
毛先やトップに効果的になるのがまる〜くアイロンです。 中間から毛先にかけてまる〜くアイロンをすることで髪にやわらかい動きがでます。 曲げると変な型になるので注意してください。
ストレート以外にも、コテアイロンを使った巻き髪のスタイリングは猫っ毛の女性にかなりおすすめです。
しかし、猫っ毛の人は普通の人よりも髪が細い分、表面にあるキューティクルや水分のあるコルテックスが少ないために、毎日のようにコテを使うとパサパサになってしまうので、ここぞという時以外は控えるようにしましょう。
さらに、猫っ毛は巻き髪もとれやすいという悩みも多くなります。
- ブローをしてから巻き髪をする
- うす〜くベース剤をつける
- 巻いてからハードワックスorハードスプレー
ワックスは「髪の長さ」で使い分ける
ワックスをつける時には1タイプだけでなく、2タイプのワックスを使い分けましょう。
猫っ毛女性のスタイリングをする上で一番大事になるのが、
髪が絡まらないかどうか
が、とくに重要になります。
そこで2タイプの使い分けとは、
- クリームワックス
- スプレーワックス
です。
絡まりにくい長さのショートからミディアムは、セット力の高いクリームタイプを。
絡まりやすい長さのミディアムからロングは、使いやすいスプレータイプを。
使い分けるテクニックもおすすめしています。
猫っ毛女性におすすめのクリームワックス
セット力が高いと言っても、基本はソフトワックスです。
その中でもこのワックスは使いやすい上に、動きやまとまりなどのバランスのいいワックスなのでおすすめです。
- 100円玉くらいをとり手のひらになじませる
- 全体にまんべんなく塗布する
- 上下左右無造作になじませる
- ボリュームをつくる場合は根本にもつける
猫っ毛女性におすすめのスプレーワックス
サラっとした質感に加えて、ほどよくキープ力もあるので猫っ毛女性にぴったりのワックスです。
スプレーは猫っ毛女性にとって必需品でもあります。
- 髪を浮かしながら下からスプレーをする
- 全体にまんべんなくスプレーをする
- 髪を手で動かして整える
- 表面にすこし離してスプレーする
「後天性」猫っ毛の改善策
髪の細い方や柔らかい方は、髪の絡まりなども悩みます。
原因は、ヘアカラーやパーマ、ストレートのダメージが原因で、細く柔らかい髪質の猫っ毛の方は髪が傷みやすいのが特徴の1つです。
細いということは表面にあるキューティクルの枚数も太い髪の方よりも少なく、さまざまな刺激に対してダメージを受けやすい髪なのです。
ヘアカラーやパーマ、ストレートなど、さらに乾かさずに寝たりするなど、外出中の紫外線などでもダメージしてしまい絡まりやすくなってしまいます。
- 猫っ毛シャンプー
- 猫っ毛洗い流さないトリートメント
- 髪にいい生活習慣を身につける
「猫っ毛」のヘアケアはシャンプーが最も効果的
細毛のおすすめのシャンプーを話します。
女性にとって悩みのある「猫っ毛」「細毛」「軟毛」おすすめのシャンプーを並べてみたので、見ていって下さいね。
ボリュームを出すための近道には「シャンプー」が一番です。
市販のシャンプーでは余分な皮脂などもとりすぎてしまい、結果として髪が傷みボリュームがなくなってしまいます。
毎日するシャンプーは、特に慎重に決めた方がいいです。
なぜ「猫っ毛」「細い髪」「軟毛」にはいいシャンプーが必要?
あなたは、なぜ「猫っ毛」「細毛」「軟毛」に良いシャンプーを使うべきなのか知っていますか?
多くの方は、「なぜかはわからないけど、とにかく良いものでしょう」くらいの認識がほとんどです。
そこで、なぜ良いシャンプーをおすすめするのかをわかりやすく紹介していきます。
髪の周りにはキューティクルというのり巻きのような皮があり、髪を守るという役割があります。
髪のキューティクルの枚数は髪質によって違い、猫っ毛や細い髪は通常よりも少なくなっています。そのため、髪や頭皮に負担の大きいものでは、傷みやすくなりボロボロになりやすいのです。
毎日のキレイを保つために「シャンプー」は必需アイテム
つまり、毎日するシャンプーも負担の大きいものになれば、それだけスタイルのまとまりの悪さに直結するのです。
だから、猫っ毛や細い髪の人にはいいシャンプーが必要になるのです!
猫っ毛には洗い流さないトリートメントが必須
細毛や猫っ毛にはおすすめの洗い流さないトリートメントがあります。
髪の細さを気にしている人には、オイル系の洗い流さないトリートメントがおすすめとなります。
細毛や猫っ毛に対してのトリートメントのネガティブな意見としては…
- ベタつく
- ボリュームがなくなる
- 乾かなくなる
などの情報がありますが、これの原因の多くはつけ方が間違っているか、トリートメントが合っていないかです。
つけ方やトリートメントが合っていないにも関わらず、それを原因に「洗い流さないトリートメント自体が悪いもの」という認識に陥ってしまうのです。
しかし、正しい洗い流さないトリートメントと使用方法で、細毛や猫っ毛にも効果的にキレイな髪つくりをすることができるのです。
細い髪にこそ「洗い流さないトリートメント」が必要
細い髪ほど髪は傷みやすいようになっています。
その理由として「細毛はキューティクルの層が薄く、髪の耐久度が低い」ことがあります。
シンプルに髪の厚みがない分、ダメージとしてあらわれやすいのです。
例えば、ボリュームは欲しいけども、ダメージも減らしたいというのが普通の欲求です。
ボリュームがなくなってしまうために、髪をキレイにする洗い流さないトリートメントはつけないという考え方は、少々ネガティブですよね。
髪が傷みやすい細毛や猫っ毛の人にこそ、洗い流さないトリートメントは必要なのです。
なので、正しいつけ方と自分の髪質に合っているものを見つけましょう。
生活水準を上げて体の中からケア
女性の髪は10代後半〜20代前半が、最も健康できれいな状態だと言われています。
しかし、30代に入るころから髪に変化が起きてきます。
ヘアカラーやパーマ、ストレートで傷みやすくなった髪に対して、毛髪強度をケアし、ダメージに負けない健康的な髪にする必要があります。
毎日のヘアケアや生活習慣を良質なものにしていくことが、とても大事になってきます。
さらに、後天性猫っ毛は「エイジング毛」と呼ばれることもあります。
エイジング毛とは、年齢によるカラダの変化によって、髪の水分量が低下にすることよって以下のような症状が起こります。
さらに、エイジング毛に、日本人女性によく見られるカラーやパーマなどの美容習慣を繰り返すことで、「エイジングダメージ毛」になってしまいます。
エイジング毛の症状
- カクカクいびつな毛髪が混ざってきた
- 指を通すと根本がザラつく
- ツヤが一層低下してきた
- 毛髪が固く、弾力がなくなってきた
髪を構成するほとんどがたんぱく質です、そのたんぱく質が不均一に流出し、毛髪密度も低下、結果ダメージを受けやすくなります。
骨密度が低下して骨折しやすくなってしまう骨粗鬆症(こつそしょうしょう)のように、髪も年々タンパク質の流出が進み、毛髪内部の密度が低下し、毛粗鬆(もうそしょう)という症状になってしまします。
これらを防ぐには生活水準を上げる必要があり、シャンプーやトリートメントは外からのケアになりますが、内からもケアする必要があるのです。
- 質の高い睡眠をとるようにする
- 食事を改善する
- 運動をする
- カラダをデトックスをする
- トリートメントをする
- シャンプーを変える
- ヘッドスパをする
- ヘアカラーをする
- 喫煙を控える
あとがき
猫っ毛や細毛、軟毛で悩む人に向けた改善策でしたがいかがでしたか?
猫っ毛で悩む人は、自分にあったケアの方法で改善していきましょう。
猫っ毛という髪質はデメリットがあるということはメリットも存在します。
つまり、髪の活かし方があるということです。
先天性の猫っ毛は「スタイリング」、後天性の猫っ毛は「ヘアケア」で、猫っ毛を改善していきましょう。