PICOLOR(ピカラ)VSイルミナカラー比較|美容師が実際に比較検証してみた
ピカラカラーがどのくらいキレイになるのか他社メーカーカラー剤と比較してみた
ピカラというヘアカラー剤がどのくらいキレイになるのかを、分かりやすく比較検証をしてみました。
ムコタから新しいカラー剤であるピカラがきたので早速、「ピカラというカラーをまとめてみました」
そこで、気になったのは「ピカラというヘアカラー剤は一体どれほどキレイに発色するのか?」ということです。
そこで当記事では、ピカラというヘアカラーと最も有名なヘアカラー剤「イルミナカラー」との比較検証してみました。
ピカラについて
まずは、ピカラというヘアカラー剤についてお話していきます。特徴は何と言っても発色力の高さです。
- メーカー主導のメジャーなカラーではなくサロンオリジナルのマイノリティーなカラーを発信できる。
- わずか24色で全明度、全彩度を表現できるので圧倒的な発色や透明感も自由自在。
- 業界初のカラーサッシェを採用、地球に優しいエコなカラー。
これらから汲み取るにスロウカラー、アディクシーカラー、イルミナカラーのようなメインで使用するカラー剤ではなく、ピカラを組み合わせて独自のマイノリティーカラーをつくることができることが何よりも魅力の1つです。
個人的に「ピカラ」というカラーに期待すること
このカラー剤のポイントは彩度が極端に高いというところです。
ここ最近では、スロウ・イルミナ・アディクシー・アプリエ、など「透明感」というキーワードを主にさまざまなヘアカラー剤の戦争がおきています。
ヘアカラーをする方のSNS(とくにInstagram)などからの拡散が目立ち、ニーズも写真写りのよい「透明感」が最も人気となっています。
その中でも、処方によってオリジナリティのあるヘアカラーを作れるのはとても斬新なアイディアだと感じました。
新しいカラー剤が出るたびにぼくも「おっ!」という気持ちにはなりますが、正直なところ最近では飽き飽きしているところもあるので、今回のピカラのように既存のカラー剤にアクセントに混ぜるだけでオリジナリティのあるカラーにできるのはとても素敵だと思います。
目次に戻る比較するのは「イルミナカラー」
比較するのは「イルミナ」というヘアカラー剤です。
こちらもアッシュやマット、ベージュといった色に特化しているヘアカラーです。
スロウカラーと比較するにはもってこいのヘアカラーです。
「光色」というコンセプトのイルミナ。
今、話題沸騰中のこのカラーは、日本人特有の硬い髪もやわらかな印象にしたり、日本人特有の赤みというのも、キューティクルのダメージを最小限におさえて染める事ができる、光が反射するツヤのある美しいヘアカラーが実現できるというのをコンセプトにしているカラー剤です。
外国人風カラーが簡単に出せる「イルミナ」
たくさんの要因によってキレイなヘアカラーをつくることができています。
- ツヤ感
- 透明感
- 柔らかさ
- テクノロジー
この4つによってイルミナカラーはキレイをつくっています。
「ピカラ」と「イルミナカラー」どっちがキレイになるか実験してみました。
新しいヘアカラー剤のピカラと人気のイルミナカラーが実際にどちらがキレイになるのか?みんなが大好き比較実験をしようと考えました。
できるだけ分かりやすくお話していきます。
ぼくの中での違いの知識としては多少あるので、先に挙げておきます。
美容師ワードにはなりますが、特徴は以下のようになります。
これだけのワードだけだと圧倒的にピカラの方がキレイになりそうなのですが、実際に染めてみることによってわかることもあるはずなので、検証してみます。
今回は同じモデル、同じタイミング、同じタイムでの実証です。
- イルミナカラーはオーシャン8(4.5%)を処方
- ピカラはブルー | パステル(2 | 1 4.5%)を処方
- センターに分け左がイルミナカラー、右がピカラを処方
- タイムは20分
- あらかじめブリーチをして彩度がでやすい、見やすいようにしています。
事前状態
今回、このような空前絶後のアホな実験のモデルになってくれたアシスタントです。
まずはブリーチから施術をしていきます。
まずは残留色素を全てなぎ払います。
邪魔になるものは全て消し去りクリアな状態での実験です。
「ピカラ」開封の義
さて、ピカラの開封です。
やはり初めて使うカラー剤はいつもワクワクしますね。とくカラーサッシェのカラー剤は初めてなので、この時点で新感覚です。
カラー剤の「粘土」ってかなり大切になります、なぜ大切かと言うと塗りやすさが全然違います。
硬すぎてても柔らかすぎても塗りにくくなります。
ピカラの粘土は少し柔らかい印象ですな、加えて通常よりもニオイは強めです。
塗布の感覚とすれば若干の使いにくさが…これが彩度が20倍の代償か…
さらに、使用後の保管方法が迷いますね。酸化したりはしないサッシェの質感ですが、気をつけないと事故になりそうです。
目次に戻るイルミナカラーとピカラとの組み合わせ
反対側はイルミナカラーの「オーシャン8」で塗布をしていきます。
昨今、人気であるアッシュカラーの代名詞でもあるオーシャンとの比較です。楽しみです。
まずはオーシャンの方からペタペタ…
塗布完了、左半分は全てイルミナカラーです。
もう半分はピカラでペタペタ…
ピカラの塗布完了。右半分はピカラです。
左半分はイルミナカラー、右半分はピカラとなります。
塗布が終わった時点ではそれほどの変化は見られません。
しかし、5分経過ほどから変化があらわれ大きく色が変わってきました。ここから20分ほど放置してから、シャンプーをしていきます。
仕上がり
見事なセンターマンの完成です。
ここまでちがうのか、さすがは約20倍の彩度のビカラです。
ピカラの方が圧倒的にキレイに発色しています。もちろんイルミナカラーもとてもキレイに発色はしているのですが、ピカラがキレイに出過ぎです。
イルミナカラーの仕上がり。
ピカラの仕上がり。
さまざまな視点から実証してみた結果…
- ピカラの方が鮮やかでキレイな発色
- スピード感も全然違う
- 酸性カラーのようなビビットではない
これを踏まえて、適材適所にするとこんな感じに…
- イルミナの方が透明感のあるヘアカラーをつくるのに適している
- イルミナとピカラを組み合わせると最強
かなりニッチな案件でしたが、とても面白かったですね。
個人的な見解としては、THROW・イルミナを超える発色のカラー剤で未来がある。
とはいえ、強すぎる発色で使うには相当の技術(見極め)が必要なカラー剤だということです。
まとめると、ポテンシャルは高いしイルミナよりも発色は高いが、使い方の難易度が高いのでやはりイルミナやスロウカラーのスタメンの座は奪い取れない感じかなと。
目次に戻るあとがき
ピカラとイルミナカラーどっちがキレイになるか実験してみた結果、ピカラの方が圧倒的にキレイになりました。
しかし、発色力がかなり強いので上手く調合をしないと失敗する可能性もあるので、注意が必要となります。
- ブリーチカラーではピカラがキレイ
- 使いやすさではイルミナカラーの方が上
- 彩度が高いからこそ使い方が大切
- ピカラの方が強め
シンプルにどっちがキレイになるのか?で言えばピカラに軍配が上がりましたが、イルミナカラーやスロウカラーとの組み合わせで、「最強のヘアカラー剤」が作れるのではないでしょうか?
つまり、明度が低いのであればイルミナカラーで処方し、明度が上がるにつれイルミナカラーとピカラを処方し徐々にピカラの処方量を増やすというのをセオリーに、髪の状態によって色々と調整をするというのが、結果的にイメージできました。
スロウカラーとイルミナナカラーではカラー剤の中でも狙っている方層が同ジャンルになるため(透明感、外国人風、アッシュなど)になるためにどちらがという比較にはなりますが、ピカラは十分併用するほどの価値があるカラー剤だと感じましたね。
これからは、さらにヘアカラーの質を向上させるためにピカラをゴリゴリと使いこなしていきたいと思います。
楽しい実証実験でした。