自然乾燥で髪は傷むのか?シャンプー後に髪は「ドライヤーはすべきなのか」についてを語る

よく「濡れたまま眠ると髪同士や枕でこすれて髪が痛む」と聞きドライヤーで乾かすのが良いとされていますよね?けど自然乾燥ではどうなのでしょうか?
私はお風呂に入る時間も早いし、上がった後はざっとタオルドライして、スキンケア・ボディケア・お風呂掃除など家の家事をしていると就寝前には完璧に乾いています。
それでも髪は痛むのでしょうか?ドライヤーは必須ですか?
こういった疑問にお答えしていきます。
自然乾燥では髪は傷むのかについて
女性はシャンプー後に髪を乾かすというのが日課ですよね。
しかし、ドライヤーの熱で髪は傷むものです。そのためにドライヤーの方法の工夫をしたり、洗い流さないトリートメントをつけたり工夫をします。
だとしたら、なぜ髪を乾かすのでしょうか?そもそも、自然乾燥では髪は傷むのでしょうか?
美容師をしていると、こいういった疑問はたくさんいただきます。
そこで当記事では、美容師が教える自然乾燥が傷むのかどうかについてを分かりやすくお話していきます。
「自然乾燥では髪が傷むのか」に加えて「乾かす意味」についてもお話します。
自然乾燥では髪は傷むのか!?

それでは、自然乾燥では髪は傷むのかについてをお話していきます。

女性ならほとんどの方が髪を毎日のように乾かしてしますが、自然乾燥はダメなのかとよく質問されます。
実際に自然乾燥が髪を傷めるのか、どうかについてをお話すると、
”自然乾燥で髪は傷まない”
と、考えています。
そりゃまぁドライヤーで乾かすのは熱のダメージがあるし、それに比べるとダメージはないはずです。
ただ、それは”自然乾燥だけならの話”で、そこに外的要因が加わってくることによってヘアダメージの原因にはなります。
美容師的に自然乾燥のダメージ要因となることをまとめてみると…、
- 自然乾燥は”キューティクル”が開いた状態
- 髪同士の摩擦でも傷む
- 乾燥した空気によっても傷む
という風な考えになっています。
順番に見ていきましょう。
傷む原因① | キューティクルが開いた状態

自然乾燥で髪が傷むとされているのは、「髪が濡れている状態ではキューティクルは常に開いた状態のまま」で、それが傷む原因となります。
髪を乾かさないと、キューティクルが開いている状態になるため、髪を守るキューティクルが正常に働かないため傷みやすくなります。
髪のほとんどは”たんぱく質”で構成されており、
- メデュラ(髪の芯)
- コルテックス(髪の水分保持能力)
- キューティクル(髪を覆う皮)
の3つの構成で成り立っています。
分かりやすくお話すると、メデュラの周りに、コルテックスが水分をこぼれないように覆っていて、その上からキューティクルが張り付いてメデュラやコルテックスを守る、というような考えた方になります。
さらに、濡れた状態というのは頭皮の温度を下げてしまいます。
頭皮の温度が下がると、血行・血流が悪くなりますので抜け毛の原因になってしまうこともあるので、濡れた髪を長時間放置するというのは、髪だけでなく頭皮にとっても良くないのです。
傷む原因② | 摩擦で傷む

キューティクルが開いた状態になると、外的要因によってダメージになりやすくなります。
髪に触れた時や、髪同士の摩擦によっても傷みやすくなります。開いたキューティクル同士が摩擦によってダメージになります。開いたキューティクル同士が摩擦によってダメージになります。
髪はあなたが思っているよりも摩擦の頻度が高いので、注意が必要です。
傷む原因③ | 「乾燥した空気によって傷む」

日中の活動している時は、部屋や周りの空気の変化には敏感なのが人間の身体でもあり、部位でもあります。
自然乾燥の間は、髪と一緒に空気が乾燥していくので、より乾燥の度合いが高くなり、髪のパサツキやまとまりの悪い髪に見えてしまいます。
夏は冷房、冬は暖房といった空調は、快適な生活に欠かせないものですが、髪にとっては”乾燥毛”の原因になります。
つまり、温度だけでなく湿度にも気を遣わなければいけません。

つまり、自然乾燥では傷むことはないけども、自然乾燥にすることによって髪は傷みやすくなっているということになります。
美容師的なアドバイスとしては…、
- 自然乾燥よりもドライヤーで乾かす方がいい
- 自然乾燥自体では傷まないが結果として傷みやすくなる
ということになります。
目次に戻るドライヤーで髪を乾かす理由について

次に、ではなぜ髪をドライヤーで乾かすのかについてお話していきます。

乾かすことのメリットなどやポイントなどについてもまとめています。
ここまでは、自然乾燥についてお話してきましたが、なぜドライヤーで乾かすのかというのをご存知でしょうか?
今回の記事のテーマでもあるように、ドライヤーの熱のダメージによって、髪は傷むというのが、一般常識にありつつあるので、「自然乾燥をした方がいいんじゃない!?」という相談を受けるほどです。
だったら、なぜわざわざ傷むとされているドライヤーで乾かすのか!?
実は、乾かすことは、
”髪をキレイに見せる”
ことに繋がります。
少し具体的にお話していきます。
「キレイに見せる」と「キレイにする」は別の考え方

ちょっと極端な話になりますが、キレイに見せるのと、キレイにする(傷ませない)というのは別の考え方になります。
ドライヤーで熱を利用して乾かすことのメリットは…
- 早く髪が乾く
- 髪のキューティクルが閉じ”まとまり”が良くなる
- 髪のツヤ感や、フォルム(形)をつくれる
というものがあります。
しかし片方ではデメリットもあります。
- 熱によるダメージがある
- 乾かす時間がとられる
- ドライヤーや電気代など費用がかかる
などもあります。
これの逆になるものが、自然乾燥のメリットとデメリットにもなるとも言えるでしょう。
注目してほしいのが、ドライヤーで乾かすことのメリットには「髪のキューティクルが閉じまとまりが良くなる」とありますが、デメリットには「熱のダメージがある」ということです。
キレイに見せること、キレイにする(傷ませない)ことは、それぞれ相反するものといっても過言ではなくて、キレイに見せるためには、多少は髪のダメージリスクを抱える必要があるということになります。
これが、髪をドライヤーで乾かす「目的」となります。
復元ドライヤーは、低温の温風で髪が乾かせることが1番の特徴で、風の吹き出し口での温度が「HIGH80℃ LOW65℃」という低温なので、全く熱くないのに髪を乾かすことができます。
- 「育成光線」で髪に良い
- 「マイナス電子」で細胞を復元
- 「身体」や「肌」にも良い
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ドライヤーからのダメージを守るためには「洗い流さないトリートメント」が効果的

ドライヤーの熱のダメージから守るためには、洗い流さないトリートメントはシンプルに効果が高いです。
熱による乾燥を減らすために髪の耐性を上げたり、すでに乾燥している部分に多めにつけたりすることができるので、髪を保護することができるので乾かす方にはおすすめです。
さらに、髪には色々な外的要因から守る必要性というものがあります。
- 紫外線のダメージ
- 熱のダメージ
- 摩擦のダメージ
- カラーのダメージ
- パーマのダメージ
これらのダメージから直接守ることができるのも洗い流さないトリートメントの役割となります。
プレミオールは高濃度なのでダメージのある髪におすすめのシャンプーです!使い心地から仕上がりまでとても良いアイテムです
- 水分保持力が高い
- シャンプーの使用感も良い
- ヘアケアセットで使いやすい
まとめ

髪を乾かす=乾燥になるから、乾かさない方がいいという人もいますが、乾かさないとキレイな髪はつくれません。

そのため、ヘアスタイルをキレイに見せるためにはドライヤーで乾かす習慣をつけましょう。
髪のまとまりは、髪を乾かすことでつくれます。逆を言えば”乾かさない”とキレイな髪でもキレイに見えなかったりもします。
いくら「髪が傷んでいない」と、言っても髪がパサついていたり、まとまりが悪く見える髪って、なんだかあんまりですよね。
ちょっと極端な話になってしまいましたが、何事もバランスが大事になっていて、ドライヤーで乾かすのがダメージになるから、ダメージになると敏感になって乾かさない方がデメリットは大きいと感じるのが美容師としての意見になります。
そのため、できるだけ乾かす習慣をつけましょう。
こんな感じで以上です。
参考になれば幸いです。