きしです。
「1から学ぶ美髪つくりの方法(シャンプー編)」の13回目の記事になります。
テクニック的な内容の3つ目としては、泡立ちについて。
泡立ちといっても、ただ適当に作った泡と正しく作る泡では大きく違います。
洗顔をするときに泡ネットで丁寧(ていねい)につくるというのをイメージすると分かりやすいはず。
ということで、今回の記事では「泡立ち」についてのテクニカルなお話です。
シャンプーが泡立ちにくくて、シャンプーの量が多くなってしまう…。何でこんなに泡立ちにくいんだろう?
こういう質問に対して答えていきます。
この記事の内容
- シャンプーが泡立たない原因
- やってはいけない注意点
- 教える泡立ちの正しい方法
毎日するシャンプーですが、”シャンプーが泡立たない”という悩みは決して少なくありません。
どんなに良いシャンプーを使っていたとしても、正しいシャンプー法でなければ、効果は十二分に発揮することはできなく、とてももったいない事をしているのです。
そこで、今回の記事では、シャンプーが泡立たない原因と泡立ちの正しい方法について、分かりやすくお話していきます。
この記事の目次
この記事の著者・運営・監修者
美容業界20年以上のキャリアがあり、当サイトの運営をしています。当サイトでは、主にシャンプー・洗い流さないトリートメント・スタイリング剤(ワックス)・ヘアマスク&ヘアパックなど美容に役立つアイテムのレビューをしています。約500種類以上のアイテムを使用、美髪つくりに役立つ情報発信をしています。株式会社Ll's. 代表取締役。プロフィール詳細 。
「和歌山高等美容専門学校 」卒業。
保有資格:美容師免許(美容師免許の概要について)
スクロールできます
監修者 / 美容師
廣瀬 幸奈
hair make lonlo代表。
奈良・和歌山と下積みを10年経て独立。色んな美容情報を配信、ヘアケアマイスタープライマリー、化粧品検定、2017saita mookヘアカタログ掲載・美容コンテスト受賞多数。
監修者ページはこちら。主にヘアケアを中心に、シャンプー、洗い流さないトリートメントの記事を監修
監修者 / hair Designer
谷本 昌浩
美容室Re:berta チーフディレクター。
和歌山・横浜と下積みを10年経て活躍する美容師スタイリスト。「ハイリスク矯正」「他店の失敗リカバリー」「アンチエイジング矯正」「抗がん剤後のくせ毛対策」など、クセ毛に特化した独自のメソッドで全国からさまざまな客層から支持される。監修者ページはこちら。
主にくせ毛、縮毛矯正、スタイリング剤、ヘアマスクの記事を監修
シャンプーが泡立たない原因
まずは、シャンプーが泡立たない原因について考えましょう。
泡立たないにも原因はたくさんあり、その中でもよくあるものを5つほどピックアップしました。
ここでは、シャンプーが泡立たない原因として5つほどご紹介します、心当たりのあるものはできるだけ避けるだけでも泡立ちが格段にアップします。
ポイントとなる要素はこちら
- 汚れ
- 水分量
- シャンプー量
- ワックスなどの整髪料
- 泡立て方
順番にお話していきます。
頭皮地肌の「汚れ」が多い
頭皮地肌に汚れが多いと、シャンプーの泡立ちが悪くなります。
よく汗をかいたり、ほこりの多いところで過ごしたりすることで、頭皮地肌に汗や汚れがたまると、「皮脂」になります。この皮脂は水分を弾きやすく泡をつくりにくくします。
これがシャンプーの泡立ちを邪魔します。
毎日シャンプーする理由が、この汚れを清潔にするという日本人の習慣からきています。
ワックス(などの整髪料)
ワックスが髪についていることでもシャンプーの泡立ちが悪くなります。
とくに男性の場合は付きすぎていると、より泡立ちが悪くなります。ワックスなどの整髪料に含まれるポリマー成分が水分やシャンプー剤を弾いてしまいます。
この”ポリマー”という髪を形をキープする成分が含まれていますが、キープするがゆえに洗髪する際に髪の摩擦による負担になるケースもあるため要注意となります。
水分が足りない
これがよくある原因になりますが、シャンプーをする前の髪の水分量が足りないということです。
シャンプーの泡立ちは、「 シャンプー剤 × 水分 × 空気 」で生まれてくるので、多ければ多い程泡立ちがよくなります。つまり水分が少なければ泡立ちが悪くなるのです。
しかしシャンプー前のすすぎ量が少ない人がかなり多くいる印象です。
シャンプー自体も足りない
そもそもシャンプーが少ないということも原因になります。上記にもお話したように、シャンプーも泡立ちの要素の一つになります。
節約しようという意味でもシャンプーの量を極端に減らしてしまったりすることで、泡立ちが悪くなったりします。節約もほどほどが良いです。
シャンプーの適量とは、どのくらいが適量になるのか?についてもまとめてみました。
シャンプー量のポイント
- 髪の長さ(ショート・ミディアム・セミロング・ロング)
- 髪の量(毛量が多いor毛量が少ない)
- 髪の硬さ(軟毛or硬毛)
詳細は別記事にまとめているので、参考にしてください。
シャンプー自体が泡立ちにくい
上記のように、シャンプーの量も適量で、髪もしっかりと濡らすて水分量も多いのに、泡立たなんなんてのは、シャンプー自体が泡立たないというケースもあります。
最近流行のボタニカルシャンプーなどでは、天然由来成分が多く、髪や頭皮には優しいというイメージがありますが、その反対に泡立ちにくいデメリットもあります。そういった意味でも使うシャンプーには注意が必要になります。
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間違った対策についても
シャンプーが泡立ちにくいからと言って、間違った対策もしないようにまとめてみました。
- 擦るように洗う
- 力強く洗う
- 雑に洗う
- 泡立ちのみに特化したシャンプー
こちらにまとめているものは、できるだけしないように注意してくださいね。
擦る(こする)ように洗う
擦る(こする)ようにシャンプーをすると、泡立ちは確かに良くはなりますが、頭皮や髪への負担が大きくなってしまうのでやめましょう。
とくに髪を擦ると、空気の摩擦が多くなり泡立つのですが、髪への刺激が強いので、必ず手の平で泡立てましょう。
力強く洗う
力強くシャンプーをしてしまうのも、泡立ちはよくなりますが、頭皮や髪を傷つけてしまいます。
とくに爪などが伸びてしまっていると、切り傷に似た症状にもなり、炎症を起こす原因にもなってしまいます。
雑に洗う
泡立たないからと適当に、雑に洗ってはいけません。そもそもシャンプーは丁寧に洗うことでキレイな髪を維持できます。
洗顔と同じように泡の力で汚れを落とし、優しく丁寧に整えていくイメージが正解です。
泡立ちの良いもの=良いシャンプーは間違い
だからと言って、泡立ちの良いシャンプーがいいというわけでもありません。あくまでもバランスが重要になります。
泡立ちが良いシャンプーが良いものではなく、ヘアケアや頭皮ケアに良いものが良いシャンプーです。
洗うことが目的ではありませんからね。
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泡立ちがよくなる方法
前置きが長くなりましたが、泡立ちがよくなる方法についてまとめていきます。
とくに重要となるポイントが、
シャンプー液のまま髪につけない
基本的には、お肌と同じように髪に直接シャンプー液をつけるよりも、泡立ててからのほうが髪や頭皮への負担は少ないです。
直接シャンプー液をつけることでデメリットもあるので注意が必要です。
- 髪や頭皮への負担が大きい
- 必要以上に摩擦のダメージがある
- 傷つける可能性もある
シャンプーの泡立てで大切になるのは、「洗顔」のようにして泡をつくるということです。
上の動画は洗顔するときのものですが、かなり参考になります。
合わせて重要なポイントを砕いてご紹介。
水分と空気を含ませながら泡をつくる
まず手にシャンプー液を出します、このときは500円玉ぐらいの大きさにします。多すぎると流れてしまうので注意。
手のひらに出したシャンプー液を指の腹でゆっくりと円を描きながら泡立たせます。
このときに、水分を少し含ませながら混ぜると泡が大きくなってくれます。
コツとしては、空気とシャンプー液を混ぜ、水(多すぎるとシャバシャバになるので注意)を含ませながら混ぜる、というのを交互にしていくと大きくキレイな泡になりやすいです。
泡立てネットがおすすめ
ある程度、泡が大きくなると泡立てネットを使うことでフワッフワの泡になってくれます。シャンプー用の泡立てネットはないので、洗顔用のでも良いので使ってみてください。
驚くほどの手触りの良い泡になってくれます。
予洗いを済ませておく
これは泡だてとは関係ないかもですが、事前に予洗いを済ませておくことで、泡切れが少なく、ストレスなく洗髪することができます。
泡立て方も重要ですが、洗う髪のコンディションも重要になるので、ここで挙げさせてもらいました。
円を描くようにして洗う
泡をつくることができたら、今度はシャンプーですが、ゴシゴシと雑に洗うのではなく、円を描くようにして洗います。
できるだけ泡をこぼさないようにして、頭の中心に集めてくるようにして洗うと、髪や頭皮への負担が少なくなります。
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あとがき
シャンプーの泡立たない原因や正しい泡立たせ方についてを分かりやすくまとめてみました。
とくに女性のロングヘアは泡立ちにくいので気をつけましょう。
- 汚れがあると泡立ちにくい
- ワックス付けすぎていると泡立ちにくい
- 泡立ちは”シャンプー×水分×空気”
ワックスのつける機会の多い男性や、ロングヘアの女性は、泡立ちがとても悪いので、シャンプーの方法はとても重要になります。
さらに、間違ったシャンプーをしないことで、美しい髪を維持することができるだけでなく、不要なダメージも減らせるのでおすすめです。
最初は手間に感じることも多いですが、慣れてくるとサクッとできるようになってきます。
そんな感じで以上です。