炭酸シャンプーの正しい使い方と炭酸ケアの頻度を美容師が解説
炭酸シャンプーの使用が広まる中、その効果的な使い方や使用頻度についての疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、初心者の方にも分かりやすく、炭酸シャンプーの正しい使い方と頭皮ケアに最適な使用頻度についてご紹介いたします。
- 炭酸シャンプーの効果的な使い方
- 炭酸ケアの使う頻度
- 実際に使用する上でのテクニカルな話
頭皮の悩みや育毛、薄毛対策として、炭酸シャンプーの効果が注目されています。頭皮に優しく、毛穴の汚れもしっかり落とすことができるのが特徴です。
でも「従来とシャンプーの方法は同じでいいのか」という質問はよくあります。炭酸シャンプーを効果的に使用するためには、適量を取り、泡立ててから髪になじませることが重要です。マッサージをしながら洗うと、より効果を感じられるでしょう。
美容師的に、普通のシャンプーの方法でも良いですが、少し工夫を加えることで、炭酸シャンプーの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方と適切な使用頻度が求められます。この記事を参考に、自分の頭皮に合ったケアを行っていただければと思います。
[moveline color=”#ededa1″ sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]今回の記事では、[move]炭酸シャンプーの効果的な使い方[/move]を分かりやすくお話していきます。[/moveline]
なお、美容師がおすすめする炭酸シャンプーを下の記事にまとめているので、合わせて参考にしてください。
炭酸シャンプーの特徴
- 炭酸シャンプーの魅力: 血行促進、保湿、洗浄力向上など。
- 美容室での使用: 1000ppm以上の炭酸濃度が一般的です。
- 炭酸濃度の意味: 1000ppmは1㍑のお湯に0.1㌘の二酸化炭素です。
- 皮脂の除去: 炭酸効果で無理なく皮脂を除去します。
- 頭皮のひきしめ効果: 頭皮の血行促進とひきしめ効果で髪のボリュームアップに。
炭酸シャンプーは、美容にとって必須成分となる炭酸を活用したシャンプーで、血行・血流の促進、髪の保湿、洗浄力の向上などの効果があります。炭酸濃度は「ppm」で表され、1000ppm以上が美容に良いとされています。皮脂の除去、血行促進、頭皮のひきしめ効果など、多岐にわたる特徴があります。
一般的な美容に良いとされる炭酸濃度は1000ppm以上と言われています。そのために美容室で使用されている炭酸シャンプーは1000ppm以上がほとんどです。
炭酸が認知されるようになってからは「濃度」にこだわる人が増えていますが、実際に濃度数値の意味を知っているという人は少ないので、具体的にしました。
炭酸ガスの濃度は「ppm」という単位で表現されます。
- 1000ppm=0.1%
- 100ppm=0.01%
- 10ppm=0.001%
- 1ppm=0.0001%
つまり1㍑のお湯には、わずか0.1㌘しか二酸化炭が溶けていないという意味になります。
目次に戻る炭酸シャンプーの使い方
効果的な炭酸シャンプーの使い方についてお話していきます。
普通に使うことでも問題はありませんが、せっかく使うなら使い方を工夫することをおすすめします。
炭酸シャンプーの正しい使い方は、予洗いから始まり、容器の取り扱い、頭皮マッサージ、泡パック、入念な洗い流し、トリートメントで仕上げるという6つのステップから成り立っています。特に、お湯の温度や容器の取り扱い方、マッサージの方法などに注意を払うことで、頭皮と髪に優しいケアが可能です。
最近では、温泉や飲料水、化粧品だけでなく美容商材にも掛け合わされ、いまや美容にとってのマスト的な存在でもあります。
ここでのシャンプーのやり方は、キレイに洗髪してかつ髪への負担を減らすということに着眼しています。その上で、とくに重要となることがあります。
それは、「髪を優しく扱うということ」です。
もし、頭皮をスッキリさせるためや、よりキレイにするために、”ゴシゴシと洗ってる”という人がいたら、少し待ってください。
実は、シャンプーをゴシゴシしなくても汚れは簡単に落ちるものなのです。
「髪を優しく、丁寧に扱う」ことを意識していけば、必ず髪の負担は減り、結果として髪はキレイになっていきますので、チャレンジしていきましょう。
ブラッシング
シャンプー前に汚れを落として絡まりを防ぐ効果もあります。少し粗い大きめのブラシもしくは、クシでとかしてあげましょう。
流し(すすぎ)
- 髪はシャワーのお湯ですすぎましょう
- 髪よりも頭皮をかくようにしましょう
- 時間的には2〜3分程度
- トリートメントのすすぎ残しも、頭皮トラブルや髪の毛のダメージにつながるのでしっかりとすすぎ流しましょう。ここまでがしっかりとできるようになれば自宅でのヘアケアのレベルが一段階アップします。
- 最後に軽くブラッシングしてあげることで、水分もとれるだけでなく、お風呂上がりのタオルドライも楽になるのでおすすめ。
- 上を向いてシャワーを上➔下に流すようにして全体によくすすぐようにしましょう。
すすぎは約2〜3分前後を目安に指の腹でやさしくやってあげましょう。
よく汗をかいた後や、スタイリング剤がついてるなどの場合は、皮脂などの油分が邪魔してシャンプーがなかなか泡立ちません。ですが、髪の汚れの大半はこの流しだけでとれるといわれています。ほとんどの汚れはお湯のみで落ちるのです。
流しでは、しっかりと8割の汚れを落とし、残り2割をシャンプーで落としてあげるようなイメージが大切です。
シャンプーはしっかりと泡立てる
- シャンプー剤は手のひらで泡だててから髪につける
- 一気に出しすぎない
泡立てがしっかりしていれば、シャンプー中の髪の指通りがよくなり、髪への負担が軽減されます。
多くの人は、シャンプーをするときには、何も考えずに洗髪をしてしまいますが、髪というのはとても繊細でデリケートです。たとえば、髪に直接シャンプーをつけてしまうことによって、泡立てをする摩擦によって髪には負担になってしまいます。
シャンプーの泡立てをするときには、手の上にシャンプーが溢れない程度(100円玉量程度)を、手の上で円を描くようにして優しく、しっかりと泡立をしてから髪につけるようにしましょう。
定期的に空気をいれながら、円を描くようにしてあげると、泡が立ちやすくなるので実践してみてください。うまくいかない場合は洗顔用の泡立てネットを使って泡立てるのも効果的です。とても大きく優しくなります。
いい泡でシャンプーができるようになると、髪の毛や頭皮を綺麗な状態をキープしやすくなるだけでなく、ダメージ予防、トラブル予防になります。
シャンプーをする時は頭皮をメインに洗いましょう
実は、髪についている汚れなどは、あまりシャンプーは必要なくて、シャワーだけでとれてしまうのです。
シャンプーがもっとも必要になるのが、頭皮の汚れなのです。
頭皮をメインにシャンプーで洗って、髪は手ぐしを通す程度でも十分にキレイに洗えているのです。
- 髪は指を通す程度
- 頭皮はもみ洗い、こすり洗い
- 耳周りや首周りをよく洗いましょう
しかし、頭皮の皮脂がきちんと洗えていないことにより皮脂は酸化し過酸化脂質となります。これが頭皮の臭いの原因や、症状を放置していると、薄毛や抜け毛の原因にもなります。
髪が長い人ほど、洗い残しがあるので耳周りや顔まわりといった、洗いにくい部分もしっかりと洗ってあげましょう。
洗う時は指の腹の部分で洗う
頭皮を爪などで、傷つけてしまうと傷がついてしまって、さらに炎症をおこす恐れもあるので、指のはらの部分で洗うように心がけましょう。
頭皮も髪と同じく、とても繊細でデリケートになっていますので、優しく丁寧なシャンプーを心がけましょう。
トリートメントもやさしく丁寧に
水分により髪のキューティクルは開き、髪のすべりが悪くなるために摩擦がおきやすいので、トリートメントでキレイにしていきましょう。トリートメントをする時は、頭皮の根本付近の髪から毛先にかけて、手ぐしを通すようにしてトリートメントをつけましょう。ブラッシング用のクシもあれば完璧です。
さらに、両手のひらで優しく間に挟み、すべらすようにして整えてあげるのも効果的です。
最後のすすぎ
トリートメントのすすぎ残しも、頭皮トラブルや髪の毛のダメージにつながるのでしっかりとすすぎ流しましょう。ここまでがしっかりとできるようになれば自宅でのヘアケアのレベルが一段階アップします。
最後に軽くブラッシングしてあげることで、水分もとれるだけでなく、お風呂上がりのタオルドライも楽になるのでおすすめ。
これらのことを工夫していきましょう。
炭酸シャンプーをより効果的に使うことによって、美容効果が高まりよりキレイで清潔な頭皮や髪にしてくれます。
炭酸シャンプーを使う時の注意点
- 予洗い: お湯の温度は36〜38℃が理想で、頭皮に優しい。
- 容器の取り扱い: 容器を振り、立てた状態で泡を出す。
- 頭皮マッサージ: 指の腹と手のひら全体を使い、血流改善効果も。
- 泡パック: 2~3分放置して栄養を浸透させる。
- 入念な洗い流しとトリートメント: すすぎ残しがないようにし、トリートメントで仕上げる。
炭酸シャンプーは、難しいことはほとんどないです。
順番にお話していきます。
1. 予洗いの重要性
地肌までしっかりゆきわたるように、ぬるま湯(38度くらい)で1分半ぐらいの時間をかけて、予洗いをしていきます。頭皮に優しく、髪の乾燥も防ぎます。
頭皮が濡れていないと、滑りが悪くなり摩擦や傷つける原因になってしまいます。
加えて髪の絡まりの原因にもなったりするので、予洗いはかなり大事になります。
2. 炭酸シャンプーの取り扱い
容器を上下に振り、立てた状態で泡を出します。斜めに使用すると、最後まできれいに使えないことがあるため注意が必要です。
炭酸シャンプーを使う上でかなり重要なポイントになります。
超重要ポイント
炭酸シャンプーは通常のシャンプーと違い、液状ではなくフォーム(泡)状になっていることがほとんどです。
そのためノズル部分が、ちょうど容器にあたり横にしたり斜めにしてからでないと使いづらい仕様になっています。
しかし、容器を立てたまま使わないと、容器の中で圧縮し炭酸粒子がぶつかり合ってしまい炭酸シャンプーの良さを最大限活かすことはできません。
つまり、炭酸を最大限活かす場合は、容器をよく振って立てた状態で適量の泡を手にとって地肌になじませませることがポイントになります。
3. 頭皮マッサージ
頭皮を傷つけないように、指の腹と手のひら全体を使ってマッサージします。血流改善効果も期待できます。また、地肌になじませると、らせんを描くようにして地肌を洗います。
この時はあまり力を入れずに優しく揉むようなイメージで洗います。
あまり刺激をかけなくても、炭酸効果で汚れは自然と浮き出てくれるようになっているので、どちらかというと撫でるぐらいでも良いです。
4. 泡パックの効果
マッサージ後は、泡パックして栄養を浸透させます。2~3分放置することで効果を高めることができます。髪をまとめ上げて2〜3分そのままにしておくと頭皮の汚れをとってくれるだけでなく髪の保湿効果もあるのでおすすめです。
さらに炭酸シャンプーによってはリラックス効果もあるのでストレス解消にも繋がります。
5. 入念な洗い流し
すすぎ残しがないように、特に耳の後ろや襟足部分などは入念に洗い流しましょう。
こちらも同様にぬるま湯で頭皮まで浸透したシャンプーを洗い落とします。
できるだけ髪に負担をかけないように首は下に傾けず上を向き、髪も上から下に向かった流すようにしましょう。
6. トリートメントで仕上げ
最後に、髪がロングの方は中間〜毛先にヘアトリートメントをつけて髪の状態を整えます。
頭皮にはあまりつけないようにすると自然なボリューム感もでるので、つけないことをおすすめします。
従来のシャンプー法とそれほど違いはありませんが、少し加えることによって炭酸効果を最大限活かすことができます。
今まで炭酸シャンプーを使って「う〜ん…」と感じていた方も、もしかしたらシャンプーの方法を変えることによって活かすことができるかもしれません。
ぼくは炭酸シャンプーを使っていますが、かなり効果を実感できていて、においや頭皮の乾燥具合によって上記の方法で使うようにしています。
炭酸シャンプーを使う頻度
次に炭酸シャンプーの使う頻度(ひんど)についてまとめておきます。
炭酸シャンプーを使う頻度は毎日、というわけではなく一週間のうちに2〜3回ぐらいがベストです。
使う頻度も使い方に含まれるほど重要なアクションになります。1日おきに一回や、2日あけて1回など、人によって使い方が変わります。日々の気分に合わせてシャンプーを変えたい方は、メインのシャンプーと炭酸シャンプーを併用することをお勧めします。一方、お風呂場をすっきりさせたい方は、毎日使えるものを選ぶとよいでしょう。
ここに関しては、あまり規定やおすすめなどはなく、自分の好みで使っていくことがおすすめかと思います。
例えば、今日は「ちょっと汗をかいたなぁ」とか「今日はなんか疲れたなぁ」とかっていう日にでも使うのも良いです。メンタル的にも癒やしになればなお良いです。
ぼくは比較的そんな感じの曖昧な使い方をすることが多いです、まぁいつ使ったなんてそこまで詳しく覚えてもいないので。
逆に1週間に1回しか使えていないなんて日もあったりします。
毎日使うのは良くない?
一般的に、炭酸シャンプーの効果的な使用頻度は週に1〜2回とされています。商品によっては毎日の使用を推奨するものもあるため、説明書をよく読んでから使用することが大切です。しかし、炭酸シャンプーは比較的コスパが良いものではないのがほとんどです。従来のシャンプーに比べると少し高めの設定になっています。
何が言いたいかと言うと、毎日使うと勿体無いということです。
ちなみに…
炭酸シャンプーは刺激や洗浄力が強いため、毎日使わない方がいいという情報もありますが、炭酸シャンプーの種類によって違うし、そもそもそういう炭酸シャンプーは使わない方がいいです。
ぼくが炭酸シャンプーを選ぶ基準も毎日使えるかどうか、というのは重要視していて毎日使えるものしか使いません。
炭酸シャンプーの使用頻度は商品や個人のライフスタイルによって異なります。毎日使えるものから週1回のスペシャルケア用まで、自分の好みや生活スタイルに合わせて選ぶことが重要です。効果的な使用頻度は週に1〜2回とされているため、商品の説明をよく読んで、自分に合った使用方法を見つけることがお勧めです。
目次に戻るあとがき
炭酸シャンプーの使い方をまとめると、通常のシャンプーに加えて炭酸用に加えた方法をすると最大限活かすことができます。
炭酸シャンプーだけでないですが、髪を大事にしたい場合はあまり”こすらず”にシャンプーのちからで汚れを落とすようにしましょう。
- しっかり予洗いをします。
- 容器をよく振り、容器を立てた状態で適量の泡を手にとる。
- 指の腹でらせんを描くようにマッサージをしながら地肌を洗います。
- さらに、泡のついた状態で2~3分放置することによって、髪もしっとりします
- 洗い残しのないようしっかりとすすぎましょう
- 最後にいつものヘアトリートメントで仕上げます
これらのことを意識してシャンプーすると、髪も頭皮も美しく仕上がっていきます。
それだけでなく、炭酸シャンプーを使っているという特別感がストレス発散にも繋がり、キレイ髪のきっかけにもなります。
加えていうなら、炭酸シャンプーは髪にも頭皮にも良いものを選び「汚れを落とす」だけの炭酸シャンプーは選ばないようにしましょう。
こんな感じで以上です。
次の記事はこちら
まずは知ってほしいこと
- No.1|炭酸シャンプーの特徴と炭酸ケアの必要性
- No.2|炭酸シャンプーの正しい選び方と探す3つの注意点
- No.3|炭酸シャンプーの効果的な使い方と頻度
Q&A
- No.4|毎日使っても効果はあるものなのか?
- No.5|育毛効果や薄毛対策はあるのか?
- No.6|炭酸水を使った炭酸シャンプーは効果あるのか? ◀当記事