美容師が教えるカラーシャンプーの使い方と効果的に泡立る方法
カラーシャンプーは、髪色の持ちを良くし、綺麗な退色を促すために重要なアイテムです。髪色がすぐに抜けてしまう方や、ブリーチを使用している方に特におすすめです。
カラーシャンプーの効果的な使い方には、適切な順番や放置時間、使用頻度などがあります。また、ムラシャンは特にブリーチを使ったハイトーンカラーにおいて効果的であり、美容師からもおすすめされることが多いです。
今回の記事では、カラーシャンプーやムラシャン・シルバーシャンプーの使い方や選び方、おすすめアイテムについて徹底的に解説します。この記事を読んで美しい髪色を維持しましょう。
なお、おすすめの紫シャンプーやシルバーシャンプーのおすすめは下の記事にまとめているので合わせて参考にしてください。
カラーシャンプーの効果的な使い方
カラーシャンプーの効果を最大限に発揮させるためには、正しい使い方が重要です。以下がその要点です。
- カラーシャンプーは、ヘアカラー直後から使うことが効果的です。
- 使用頻度は、最初の1週間は毎日、その後は2~3日に1回程度
- 手に色が付くことがあるので、気になる場合は手袋を使用
- カラーチェンジをする場合は、1週間前からカラーシャンプーの使用を控える
- 白髪に使用する場合は、商品が白髪に対応しているか確認し、グレーやブラウン系のカラーシャンプーを選ぶ
これらのポイントを押さえることで、カラーシャンプーを効果的に使用し、美しい髪色を長持ちさせることができます。
まず予洗いをする
カラーシャンプーを効果的に使用するために、予洗いが重要です。
- 髪をしっかり濡らす
- ぬるま湯(38〜40度)で、髪全体を十分に濡らしましょう。これにより、頭皮の汚れやスタイリング剤が落ちやすくなります。
- 頭皮をマッサージ
- お湯を頭皮に当てながら、指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。ここで強くこすらず、指の腹で優しく動かすことがポイントです。
- スタイリング剤の除去
- ヘアワックスやヘアスプレーなどのスタイリング剤が残っている場合、普段使用しているシャンプーで髪を軽く洗いましょう。これにより、カラーシャンプーの効果が最大限に発揮されます。
予洗いを入念に行うことで、カラーシャンプーの泡立ちが良くなり、髪全体に均一に色が付きやすくなります。また、頭皮の汚れを落とすことで、カラーシャンプーが髪に直接働きかけやすくなり、効果的な結果が得られるでしょう。
カラーシャンプーの泡立て
- シャンプーを手に取る
- 適量のカラーシャンプーを手のひらに出しましょう。量は髪の長さや太さにより異なりますが、一般的には大きめのコインサイズが目安です。
- 両手で泡立てる
- カラーシャンプーを手のひらに広げ、両手をすり合わせるようにして泡立てます。この際、手のひら全体を使い、指の間にもシャンプーが行き渡るようにしましょう。
- 水を加えて大きくする
- 少量の水を加えて、手を円を描くように動かしながら泡立てます。この工程を繰り返すことで、クリーミーで豊かな泡ができます。泡立てる際は、手を強くこすらず、軽く擦る程度で行いましょう。
- 頭皮への塗布
- 泡立てたカラーシャンプーを髪全体に均一に塗布し、指の腹でマッサージするように洗っていきます。泡立てたシャンプーを髪に直接塗るのではなく、手のひらに乗せた泡を使って洗うことで、ムラなく髪に色がつきます。
しっかりと泡立てることで、髪全体にカラーシャンプーが均一に行き渡り、色ムラを防ぐことができます。
また、泡立てる際に手を優しく動かすことで、泡立ちが良くなり、髪への摩擦を減らすことができます。
泡パックで染める時間をつくる
- 適切な放置時間の確認
- カラーシャンプーのパッケージや説明書をよく読み、推奨される放置時間を確認しましょう。各商品によって異なるため、注意が必要です。
- 泡パックの作成
- カラーシャンプーを泡立てた後、髪全体に均一に塗布します。髪を泡で包み込むようにすることで、ムラなく色が染まります。
- 髪をまとめる
- 泡パックした髪を頭頂部で束ね、クリップやヘアゴムで固定します。これにより、泡が垂れ落ちることを防ぎ、髪が乾かないよう保湿します。
- 放置して色を入れる
- 設定した放置時間を守って髪をそのままにします。放置時間が長いほど、色が濃く入りますが、過度に長い時間放置すると髪にダメージを与えることがありますので、推奨時間を守るようにしましょう。
カラーシャンプーの放置方法を適切に行うことで、髪に均一な色を染めることができます。推奨される放置時間を守り、髪を十分にすすぐことがポイントです。
最後のすすぎ
- すすぎにはぬるま湯(38〜40度)を使用しましょう。ぬるま湯が髪のキューティクルを閉じる助けとなり、染料が髪にしっかり定着します。
- 頭皮から毛先に向かって、シャワーの水流を当てながら丁寧に洗い流します。指の腹で頭皮をマッサージするように動かし、シャンプーやトリートメントが残らないように注意しましょう。
- すすぎの最後に、水が透明になるまで確認しましょう。色が出なくなるまで洗い流すことで、染料が髪に残りにくくなり、タオルやシーツを汚すリスクが低減されます。
- すすぎには十分な時間をかけましょう。急いで洗い流すと、染料が完全に流れ落ちず、色持ちが悪くなる可能性があります。
髪のカラーシャンプーをしっかり洗い流すポイントは、ぬるま湯を使用し、頭皮から毛先に向かって丁寧に洗い流すことです。
また、色が出なくなるまで洗い流し、十分な時間をかけることが重要です。これにより、髪へのダメージを最小限に抑え、色持ちを良くすることができます。
カラーシャンプーを泡立てる4つのコツ
- 入念な予洗いが重要
- 髪と頭皮の汚れや油分をしっかりと落とすことで、カラーシャンプーの泡立ちが向上します。たっぷりのお湯で頭皮をマッサージするように洗い、汚れを落としましょう。
- 一度軽くシャンプー
- 頭皮や髪の油分が泡立ちに影響を与えるため、まず普通のシャンプーで軽く洗いましょう。これにより、カラーシャンプーの泡立ちが改善されます。
- 適切な水分量でシャンプー
- 髪の水気を適度に残した状態でシャンプーを行うと、泡立ちが良くなります。短髪の場合は水気を残し、中長髪の場合は軽く水分を切ってからシャンプー剤を適用します。
- 空気・シャンプー・水のバランス
- シャンプー剤を泡立てる際には、空気・シャンプー・水を1:1:1の割合で混ぜるイメージで手のひらで円を描くように泡立てます。
カラーシャンプーの泡立てを効果的に行うためには、入念な予洗い、一度軽くシャンプーし、適切な水分量を保ちながらシャンプー剤を塗布することが重要です。また、空気・シャンプー・水のバランスを保ちながら泡立てることで、より良い泡立ちを実現できます。
【神アイテム】泡立てネット
ムラシャンは染料が成分に入っているために、泡立てるための洗浄成分が少なくなっています。
そのために「ムラシャンを使ってみたけど泡立たなくて、ムラムラになったしまった」という相談を受けたこともあります(その他にもシャンプーをしている感じがしない等)。
洗顔でもよく使う「泡だてネット」これを使うことで、泡立てにくいムラシャンも簡単にモコモコの泡をつくることができます!泡立てネットは比較的コスパも良いのでムラシャン用に一つ常備しておくと効果的に使うことができます。
【裏技】シャンプーとカラーシャンプーを混ぜる
泡立ちが良くなります。カラーシャンプーと普通のシャンプーを1:1で混ぜることで、泡立ちが向上し、髪や頭皮への洗浄がスムーズに行えます。
カラー色素が薄まります。シャンプーとカラーシャンプーを1:1で混ぜると、カラー色素が薄まり、色の入りが悪くなる可能性があります。そのため、髪へのカラー効果が期待できない場合もあります。
このデメリットを考慮して、目的や髪質に応じて適切な割合でシャンプーとカラーシャンプーを混ぜることが重要です。
カラーシャンプーと普通のシャンプーを混ぜる際の注意点
- 洗浄力の強いシャンプーは避ける
- カラーシャンプーは放置して使用するため、強い洗浄力のシャンプーと混ぜると髪や頭皮にダメージを与える可能性があります。代わりに、低刺激で優しい洗浄力のアミノ酸系シャンプーと混ぜることをおすすめします。
- ボトルに直接継ぎ足さない
- カラーシャンプーと普通のシャンプーを混ぜること自体は問題ありませんが、ボトルに直接継ぎ足すと配合量が不正確になり、カラー効果が低下する恐れがあります。
- 手のひらで適量のカラーシャンプーと普通のシャンプーを混ぜる
- これにより、適切な配合量が確保され、カラー効果が維持されます。
- 割合に気をつける
- カラーシャンプーと普通のシャンプーの混合比率は1:1が適切です。1:1以上に薄めると、カラーが髪に入りにくくなるため、注意が必要です。ただし、ブリーチを繰り返し行い、白に近い髪の場合は例外として考慮することがあります。
これらの注意点に従って、カラーシャンプーと普通のシャンプーを上手に混ぜることで、髪へのダメージを抑えながら、カラー効果を最大限に引き出すことができます。
目次に戻るカラーシャンプーに関する質問【Q&A】
カラーシャンプーはいつから使うべき?
カラー直後から使用する場合、色素が入るカラーシャンプーは、カラー直後から使用することで、色持ちを良くし、髪色を長持ちさせる効果があります。ただし、染めた当日は色素が定着していないため、シャンプーは控えましょう。
色が落ちてから使用する場合、紫やシルバーシャンプーなど、退色過程を良くするシャンプーは、カラー後5日程度経ってから使い始めると、綺麗な色落ちを実現できます。カラーシャンプーの使用タイミングは、ヘアカラーの色味やベースの色味によって異なります。
カラーシャンプーの使う頻度は?
カラー後の1週間は、濃く入れたカラーを長持ちさせたい場合、毎日カラーシャンプーを使用することをおすすめします。これにより、髪色の彩度を維持しやすくなります。カラー後の1週間が経過したら、カラーシャンプーの使用頻度を2~3日に1回に調整しましょう。この頻度であれば、色落ちの工程を楽しみながら、髪色を適度に保つことができます。
個人の好みや目指すカラーによって、カラーシャンプーの使用頻度を調整することが重要です。濃い色を長持ちさせたい場合は毎日、色落ちを楽しみたい場合は2~3日に一回など、自分の好みに合わせて調整するのがベスト。
カラーシャンプーを使って手は染まらないの?
カラーシャンプーに含まれる色素が、髪だけでなく手にも多少色を付けることがあります。しかし、これは色素量によるもので、大部分のカラーシャンプーでは手への色移りは軽微です。そのため、ほとんどのカラーシャンプーは、シャンプーを洗い流す際に手からも色が取れるため、特別な対策は不要です。色移りが気にならない程度であれば、手を洗い流すだけで問題ありません。
とはいえ色移りが気になる場合や、敏感肌の方は手袋を使用してカラーシャンプーを行うことをおすすめします。これにより、手に色が付くことを防ぐことができます。
カラーシャンプーは白髪にも使える?
白髪に使用可能と記載されたカラーシャンプーを選びましょう。しかし、白髪専用のカラーシャンプーは稀であるため、選択肢が限られることがあります。白髪には鮮やかな色が付きやすいため、グレーやブラウン系の落ち着いたカラーシャンプーを選ぶことがおすすめです。
根元が伸びると色むらが目立ち、髪全体に均一な色を出すのにカラーシャンプーは不向きです。白髪染めには、白髪用のカラートリートメントや専用の白髪染めを使用する方が効果的です。
目次に戻るよくある質問集(Q&A)
\ 100%美髪成分のヘアケア/
あとがき
最後までお読みいただき、ありがとうございました。ご質問やご感想は、以下までお寄せください。