シャンプー剤にあるサルフェートフリーの意味と解釈の仕方について
きしです。「1から学ぶ美髪つくりの方法(シャンプー編)」の9回目の記事になります。
ここでコアなようで最近増えてきている「サルフェートフリー」の見解についてもお伝えします。
とくに市販シャンプーを中心に増えてきているこのサルフェートというワードを徹底的に分かりやすく解説します。
シャンプーに「サルフェートフリー」って書いてあるのを見かけたんだけど、サルフェートって何?
こういった疑問にお答えしていきます。
- シャンプーにあるサルフェートやサルフェートフリーの解説
先日、いち髪を使っているお客さまから上記のような質問をいただきました。
最新のシャンプーには「サルフェートフリー」と記載されています。しかしサルフェートって言われてもピンとくる人は少ないです。
- サルフェートの特徴の解説
- サルフェートフリーが良いシャンプー
- 選び方と決め方
サルフェートとは?
サルフェートとは、日本語にすると硫酸塩というもので普段飲んでいる水などにも含まれている成分の1つです。
それがシャンプーにも含まれるサルフェート系界面活性剤が今回のテーマになります。
サルフェート(硫酸塩)とは、ミネラルウォーターなどに含まれるミネラルやマグネシウムなどになり、ミネラル成分と硫酸基が結合してできた成分のことを言います。
サルフェートの目的となるのは、デトックス(老廃物の排出)が目的にです。身体の中にある不要なものを取り出してくれる効果があります。
とは言え、これはあくまでも一般的な成分になります。
シャンプーに関してのサルフェートというのはサルフェート系洗浄成分のことを指します
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウレス硫酸TEA
- ラウレス−2硫酸アンモニウム
などのことを「サルフェート系洗浄成分」としてカテゴライズされていて、安価な成分なので多用されることが多く、とくに市販シャンプーにはよく見かける成分です。
そんな強い成分がないシャンプーのことをサルフェートフリーと表記し、これらの洗浄力が強い成分を構成していないことを指していることになります。
サルフェートフリーとは「硫酸系化合物を含まない」という意味
上記でお話したように、「ラウレス〇〇系」の成分というのは、泡立ちもよくしっかりと汚れをとってくるメリットの反面では、汚れでなく頭皮に必要とされる皮脂や表皮でさえも取り除き、髪にとっても刺激が強くダメージの原因ともなりえることから、構成されているシャンプーは「ダメなシャンプー」とされています。
こういった悪いとされる要素となる成分を構成していないシャンプーを「サルフェートフリー」として販売していることが多くなっています。
シャンプー部門では悪いモノ扱いされているが悪いだけの成分の内容について
サルフェートという成分でもたらしてくれる最大の特徴としてはデトックス効果というものがあります。
サルフェートとは「硫酸塩」のことですが、この硫酸というワードが悪く感じられやすいこともあります。
しかし、それほど悪いものではなく、身体の不要な老廃物をデトックスしてくれたり、美肌を作るために新陳代謝を上げてくれる効果があります。やはり「硫酸」というワードが悪く感じさせているんでしょう。
それだけでなくシャンプーの硫酸系界面活性にも配合されていることもあるので、伝えやすいのもありサルフェートフリーというワードにしたということになります。
目次に戻る「サルフェートフリー」は良いシャンプー?
それでは本題でもある、サルフェートフリーのシャンプーの良し悪しについてお話していくと、それほど深く考える必要はないと考えています。
サルフェートフリーだから良いとかサルフェートが入っているから悪いといった見方は間違いだということです。「あ〜このシャンプー、サルフェートフリーなんだ〜」程度の感じです。
最近の新しい市販シャンプーで記載されていることが多い「サルフェートフリー」。やはり、販売する時の1つのアプローチするポイントにしているような感じです。
例えば、今回の場合はいち髪のシリーズに記載されていましたが、昔(15年ほど前)にを始めたばかりの頃、いち髪のシャンプーを使った時には、言い方は悪いですがもっと劣悪なシャンプーだった記憶があります。
サロンシャンプーを使いはじめてシャンプーの良さを知ったぼくは、お世辞にも良いシャンプーだと言えませんでした。しかし、今は時代が変わり市販のシャンプーも普通に使えるものが増えてきました。いち髪のシャンプーも実際に使ってみましたが、普通に良い感じに使えることに時代が変わったんだなと感じました。
サルフェートフリーとは一般の方にも時代の変化を知ってほしい美容業界全体が生み出したサインのようなものです。
サルフェートが入っているから悪いシャンプーではない
結局のところ、サルフェート系洗浄成分が入っているから良いとか悪いとかの問題ではないということ。
一時期というか今でもですが、シリコンは悪でノンシリコンは正義というような風潮がありましたが、それと限りなく似ているものだと感じています。
シャンプーやトリートメントにとって、シリコンにもノンシリコンにもメリットもあればデメリットがあります。
同じくサルフェート系成分にも同じことが言えます。
あくまでもシャンプー構成のバランスが大事になっていくと考えています。
目次に戻るあとがき
まとめると、サルフェートフリーシャンプーだから良い悪いというものでもないです。
あくまでも、目安というような考え方になります。
- サルフェートは基本的に良い成分でデトックス効果のあるもの
- シャンプーでは「硫酸系界面活性剤」がサルフェート系洗浄成分になる
- 洗浄力の強いシャンプーではないという目安
今回の内容は、シリコンやノンシリコンのようにどちらが良いなどの話と同じように、あくまでも目安の1つだということです。
つまりサルフェートフリーだから良いシャンプーというわけでもないし、サルフェート入りシャンプーだから悪いシャンプーというわけでもありません。
サルフェートフリーと記載されていたら、「ちょっと優しいシャンプーなんだ」と感じるぐらいでよいかと。
あくまでも、髪質や頭皮に合ったシャンプーを選ぶべきだと考えます。こんな感じで以上。