「洗い流すタイプと洗い流さないタイプのトリートメントを使うことに意味あるのか?」という疑問についての回答
洗い流さないトリートメントと洗い流すトリートメントの併用ってどうなんでしょうか?
こういった疑問にも答えつつ、自分なりのアドバイスをします。
美容師をしていると、トリートメントに関する疑問は少なくはありません。やはり女性はキレイにすることには敏感ですから。
というのも、トリートメントって使い方や使うものを間違えると、失敗することもあります。せっかくお金を払って購入したのに、失敗するだったらしたくないですよね。
しかし、実は上手く活用するコツがあるんです。
「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」のトリートメントを併用できるのか?
タイプ別トリートメントの併用はできできるし、美容師的にはむしろおすすめです。
これは、いまも実際に美容室で、使っているテクニックです。
実際のところ、「洗い流すトリートメント」と「洗い流さないトリートメント」と分別してしまうから話がややこしくなってますが、要はトリートメントはトリートメントです。
つまり、髪をきれいにするためには必須のアイテムです。
とは言え、失敗することもあるのが、このタイプ別トリートメントの併用の難しいところです。
使うだけできれいにすることができる便利なアイテムでもあるトリートメント。
ところが、髪質によってはトリートメントの過剰使用と言うことで髪がべた付いてしまったり、スタイルが崩れてしまうと言う現象が起きてしまうこともあります。
トリートメントは使い方に注意
これはトリートメントの付け方や順番といったものではなく、使う種類(どういう髪質に相性が良い)によって質感の失敗が起きます。
ありがちなのは、髪の表面をコーティングするエモリエント(保湿剤)が多く構成されているものばかりをチョイスすることで、ベタついてしまうなどです。そのため髪がきれいになる、と言うよりは単にベタついてしまうなどよ失敗につながります。
トリートメントの良し悪しは、エモリエントの量や種類によって左右されます。保湿よりも補修、つまり髪を修復する成分が多いトリートメントが良いと考えています。
ここまで、ネガティブな話をしましたが、トリートメントのセオリーさえ守っておけば、失敗する事はおろか、髪のキレイ(ダメージから髪を保護)、スタイルを維持することになります。
ここでポイントとなるのは、
- 髪質に合ったアイテムを使う
- 自分の上にあった使用量を調節する
- 適当につけない
と言うことになります。
特に効果的なのは、「自分の髪にあった使用量を調節する」と言うことです。
まぁ、極端な話ですが、使用量を調節すればどんなアイテムでも使いこなせるます。トリートメントは髪を守るためのものです、どれだけ品質が悪かろうと、髪にとって害悪なものはないから。
これは洗い流さないタイプのトリートメントを、重ねて使うことにも同じことが言えます。
洗い流さないタイプを「二種類」併用することも効果的
話が脱線するかもですが、洗い流さないタイプを種類別に併用するのにもおすすめできます。
二つの洗い流さないトリートメントを使う、と聞くと贅沢なようにも感じるかもしれませんが、まぁスタイリング剤があると思えば、そこまで贅沢でもないはずです。
「スタイリング剤なんて使ってないよ」と言う人がいれば、これを読んだタイミングで、ぜひ使ってみることをおすすめします。
具体的な使い方を説明すると、
- お風呂上がりの水分量の多い髪に使う洗い流さないトリートメント
- 髪が乾いている水分量の少ない髪に使う洗い流さないトリートメント
- ヘアオイルとヘアミルク、など
こういった、使い分けをすることによって、洗い流さないトリートメントをより効果的に使うことができます。
例えば、スキンケアの夜による「化粧水」と「乳液」のようなものと考えていただければ良いかと思います。
化粧水は、浸透力が高いけど、水分力が弱く、
乳液は、水分量が高いけど、浸透率が良くない、
つまり、組み合わせをすることにより最大のパフォーマンスを発揮することができる、それはトリートメントでも同じことが言えます。
化粧水的な役割のものと、乳液的な役割のものを使い分けることで、自宅でもキレイにすることができるのです。
ここで使い方の例を出しておくと、
お風呂上がりの状態には、浸透率は弱いけど水分力の高いヘアミルクを、
乾いている状態や出かける前などには、浸透率の高いヘアオイルをつける、
というような使い方も効果的かもしれません(洗い流さないトリートメントの種類によって変わります)。
もちろん髪質によって変わりますが、トリートメントに対する一つの考え方として、捉えてもらえると自分に相性の良いトリートメントや、髪質に合った使い方を見つけることができるかもしれません。
目次に戻るあとがき
洗い流すタイプと洗い流さないタイプの併用についてお話ししてきました。実際に美容室では、洗い流すタイプも洗い流さないタイプも当然のように併用します。
これで失敗するといった事は、ほとんどないので実証済みです、ただし髪質によっては使い方に注意が必要なので、よく読んでから試すようにしてください。
ここまで読んでくれた人なら、ある程度は理解してくれると思いますが、トリートメント自体は複雑なようでとてもシンプルです。
仕組みを理解することで低コストでも効果的に髪をきれいにすることができるんです。
自分の髪質に合ったものを見つけ、効果的に使いこなしていきましょう。