半年〜一年!長期間「みっともなくないカラー」は作れるのかという質問に美容師が答えてみた
知識がなさすぎて美容師にも質問できず…教えてください。 36歳子育て中、黒髪歴10年です。 転職を機に黒髪に戻してからヘアカラーする機会がないまま約10年。ちなみにブリ ーチはしたことがありません。 テレビで見たバレイヤージュ、グラデーションカラー、ハイライト…などなど、昔にはなかったヘアカラーをしたくて、カラーが得意と書いてあるヘアサロンに行ったのですが、前提条件として、子育て中のため自分の時間が取りにくく半年〜一年くらいほっといてもみっともなくない感じで、とアンケートに書いたところ、これらのカラーはきれいな色を出す為に必ずブリーチするので半年ほっとくとか無理、1ヶ月毎に染め直ししないと汚くなると言われて結局普通のカラーをしてもらいました。 普通のカラーと言っても伸びてもプリンが目立たないようにグラデーションを入れるとのことで、生え際は黒のままで耳元から毛先はアッシュ系の茶色になりました。生え際が黒なのでこの明るさが限界とのことで、染めたのがわからないくらいの茶色で少し残念でした。旦那にも染めたの????と言われてしまって。。
こういったお悩みを拝見したので、自分なりの回答としてアドバイス。
美容師をしていると、このようなヘアカラーに関するお悩みはよくいただきます。
とくに、最近の女性は育児だけでなく、兼業として仕事されていることも多く、自分への時間は後回しになっている傾向にあります。
[moveline color=”#ededa1″ sec=”5″ thick=”40″ away=”2″]そこで今回の記事では、[move]長期スパンで色持ちの良いヘアカラーは作れるのかを解説[/move]しつつ、自分なりのアドバイスなどもお話していきます。[/moveline]
- 半年〜一年は「ほっておくカラー」は実現できるのか?
- みっともなくないカラーはできるのか?
- 短いサイクルでカラーができない人へのおすすめ
半年〜一年は「ほっておくカラー」は実現できるのか?
このテーマは非常にむつかしいです。
というのも、人によって実現できているのか、実現できていないのか、というのが違うからです。まぁどこまでも求めるのかというところです。
きし
そういった意味で、かんたんに説明すると人(本人・美容師)による「さじ加減」になっています。
結論から言うと、できるとも言えるし、できないとも言えます。ほんとうに人によって答えが変わります。
上記にあるような悩みでは、一年は持つかもしれないカラーであっても、理想としていた髪色にはなっていない、しかし染めた側の美容師はオーダーを取り入れつつ、作り上げています。これは人によっては、できてるとも言えるし、今回みたいにできていないとも言えます。
できているか、いないかは、ひとまず置いておいて、
実現できるか、実現できないのか、という問題は「人によって変わるけど実現できる」というのが答えになります。あいまいで申し訳ない。
とはいえ、できないのも、できるのも、結局は人のさじ加減なので、お客様サイドと美容師サイドの信頼関係やコミュニケーションによっては、どちらにも変わるものです。
今回のケースのように、お客様側の「したいスタイル(頻繁にこれないから長持ち)」と「理想のスタイル(髪色や仕上がり)」を理解することで、施術の幅も広がれば、する内容も変わっていたかもしれません。
そういった意味では、理想のスタイルとしたいスタイルの妥協点をしっかりとつくることによって、実現ができるのです。
- 人によって違うけど実現はできる!
- きちんと悩みや、理想の髪色を伝える努力をする
- 要は、美容師とのコミュニケーションを、しっかりとりましょう!
長持ちするヘアカラーはできるのか?
上のテーマでもお伝えしたように、人によって感じ方も正解も違うため、非常にむつかしいですが、十分に可能です。
こちらも、ほぼ同じようなお話です。
基本的な考え方は上記で書いています、人によって違うため、きちんと美容師とコミュニケーションを紡ぐことで正解を見つけます。
正解を見つければ、あとは作るだけなので実はかんたんです。
とはいえ、今度は人によって「髪質」が違うため、再現度は変わってきます。
色持ちの良いヘアカラーは髪質によって違う
結果をお伝えすると、髪質によっても正解が変わってきます。
染まりやすい人もいれば、染まりにくい人もいるからです。
そうはいっても、基本的なセオリーは同じで、やはり「暗めの明るさ」で染めてあげるのが一番色持ちが良いとされています。
そういった意味では、理想のスタイルとしたいスタイルの妥協点をしっかりとつくることによって、実現はできます。
- ここでも美容師とのコミュニケーションが大事!
- 髪質にもよるけど可能
- 基本となるのは「暗めの髪色」
短いサイクルでカラーができない人へのおすすめ
さて、ようやく本題に入ります。実現はできるとお話しましたが、実際にどうやってつくるのか、少しテクニカルな話をします。
半年から一年という長いスパンで長持ちするヘアカラーをつくるためのテクニックについてお話します。
上でもお伝えしたように、暗めの髪色がセオリーになります。ですが「暗めの色が長持ちなのは分かってる!」ってなると思います。
一般の人でもそれぐらい理解された上で悩まれていることも多いです。
実は暗めに染める、ということだけが暗めにすることではありません。
そこで、暗めに染める以外での暗めに見せるカラーテクニックについてご紹介します。
明るすぎないカラー
そもそも、暗め暗めと言っているけど、暗めってどのくらいなの?と迷わないように、数値としてお伝えします。
日本人の肌色や、髪色、瞳の色など、トータル的に「7〜8レベル」ぐらいの明るさが似合うとされています。それよりも下が、基本的な暗めな色になります。
さらに具体的に知りたい人は、カラーに詳しいまとめ記事も作っているので参考にしてください。
もちろん、一番無難にいくなら、ワンメイク、単純に一色染めしてあげるのがベストです。バランスも良く、少しずつ明るくなってくるため、初めは暗いと感じていても、長いスパンで楽しむことができるはずです。
グラデーションカラー
根本の色が暗く、毛先にいくにつれて明るくなっていく、まさにグラデーション状に色が変化するカラーのことです。
もともとが色が変わっているため、伸びてきたときも、それほど変化がなく、いわいるプリン状態になりづらいカラーとも言えます。
とはいえ、毛先が明るく設定・染めるため、ワンメイクカラーと比較すると、毛先の褪色が気になります。
インナーカラー
表面などの髪色は暗く、中にある部分だけを明るく染めることで、髪のアレンジすることで色の変化を楽しむことができるカラーです。
ワンメイクだけでは物足りない人にはおすすめのカラーです。
こちらもグラデーションカラーと同じく、明るい部分の褪色は気になります。ですが表面の髪がかぶさってくれるのでグラデーションカラーほどは目立たなくなる、反面褪色も目立ちにくい、一長一短のポイントがあります。
メッシュカラー
基本的な髪色よりも、暗め・明るめのどちらかのカラーを入れます。
2色からのカラーは、よく見ると「まばらに染まっている」ため、色持ちが良く感じられます。
このカラーはいくつかのテクニックがあり、
- 大きく目立つ、インパクトカラー
- 小さく自然に、ナチュラルカラー
ナチュラルにしてあげる方が色持ちは良いですが、染めたという充実感はインパクトカラーが上です。これもかなりざっくりとして説明なので、美容師とよく相談して探すのがベストです。
目次に戻るあとがき
ぼく自身もよくいただく相談として、一生懸命考えてまとめてみました。一番かんじんとなるのは自分の「好み(理想や求めているもの)」を美容師にいかにして理解してもらうかだと考えています。
こういった悩みは、できればよく通う美容室や、悩みを聞いてくれる美容師を探すのが一番の近道です。
最近はコロナの環境下によって、自宅でヘアカラーをすることが増えているようですが、こういった悩みこと存在意義をつくってくれると思っています。
実のところ、テクニック自体はある程度の美容師なら、できるものばかりで、あとはどこまで実現していいのかが、コミュニケーションをとれていないのが原因です。
つまり、しっかりとコミュニケーションさえ、とれていれば大きな失敗はありませんし、物足りないのであればもう一度チャレンジすれば良いのです(どこの美容室でも10日以内とかなら染め直しぐらいしてますし)。
世間話が苦手な人でも、自分の理想としたいスタイルぐらい伝える努力をすれば、大体改善されますよ。
こういった悩みが1つでも減ることを願います。