白輪毛(はくりんもう)の原因と予防対策
こういった疑問にお答えしていきます。
毛先側と根元側が黒髪、中間が白髪。黒髪であるはずの髪が、白黒やゼブラ、ストライプ…と言った、ちょっと変わった髪色。
そんな毛がこないだ一本だけ生えていたお客様がいらっしゃいました。
体調のせい、ストレスのせい、たまたま?このような傾向ってなんなのでしょうか?こういう髪色を見つけると不安を感じてしまう方も少なくありません。
これ、実は「白輪毛(はくりんもう)」といった状態のことです。
- 白輪毛の「原因」について
- 白輪毛の「対策」について
- 美容師的なアドバイス
「白輪毛」について
まずは白輪毛という髪の状態について分かりやすく紹介していく記事です。
髪に白髪が生えてきたら女性としたらショックですよね…、さらに白や黒の髪色が合ったら不安になってしまいます…。
髪には「白輪毛」というものがあります。
白髪と間違えがちですが、白髪とは違い1本の髪に白と黒のストライプ状になっている髪色のものをいいます。
例えば、白髪の人が白髪染めで髪色を黒くすると、新しい髪は白髪なので上から白→黒となっていますが、
白輪毛は、その逆や白→黒→白など、ヘアカラーをしているわけでもないのに髪色が変化してしまうことを指します。
さらに分かりやすくいうと1本の毛がストライプのようにしましま模様になった髪のことです。
白輪毛ができる原因とメカニズム
「白輪毛」ができる原因はまだ完全には解明されていませんが、おおよそで以下の2つが考えられます。
- 遺伝的に白輪毛が発生しやすい
- エイジング毛
髪色はメラニン色素と言われるもので見せてくれます。メラニン色素が濃ければ黒髪で少なくなることで茶髪〜金髪になり、白髪とはメラニン色素が全くない状態のことを指します。
- メラニン色素のある髪=「黒髪」
- メラニン色素の薄い髪=「金髪」
- メラニン色素のない髪=「白髪」
メラニン色素は「毛母細胞」と呼ばれる細胞が生成された髪の主成分となるたんぱく質の一種であるケラチンが生成してくれます。
このメラニン色素が上記の原因によって生成される機能が低下することにあります。
白輪毛の原因①「遺伝」
生まれつきの遺伝子の問題などから、髪を構成する物質が少ない髪ができてしまい、髪のところどころに空洞ができることがあります。
この空洞の部分が頭皮の下にあるうちは、特に問題が生じることはありません。
しかし、この部分が髪の成長によって頭皮の上に出てきた場合、内部の液体が空気中に蒸発してしまい、この空洞の部分に空気が入ることによって光が反射して白っぽく見えてしまうことがあります。
そのため、空洞部分は白く、空洞でない部分は通常通り黒く見えるので、空洞がいくつかあるとまるで白黒のストライプのように見えてしまうらしいのです。
髪が空洞になっていると…
髪の芯の部分が空洞になっていると強度が下がり、その部分から折れたり、切れ毛になったりすることが多くなります。
全体として、弱い、不完全な髪ともいえるでしょう。
また、メラニン色素がその部分だけ何らかの理由で作られなかった、というケースもあるともいわれています。
白輪毛の原因②「エイジング毛」
エイジング毛とは、年齢によるカラダの変化によって、髪の水分量が低下にすることよって以下のような症状が起こります。
エイジング毛の症状
- カクカクいびつな毛髪が混ざってきた
- 指を通すと根本がザラつく
- ツヤが一層低下してきた
- 毛髪が固く、弾力がなくなってきた
さらに、エイジング毛に、日本人女性によく見られるカラーやパーマなどの美容習慣を繰り返すことで、「エイジングダメージ毛」になってしまいます。
この症状の他にも、白輪毛の原因にエイジング毛が当てはまります。
加齢によってメラニン色素の生成機能が低下していくのが、従来の白髪の原因になりますが、要因は分かりませんが黒髪に戻るということがあるのです。
実は髪の扱い方でも大きく変わる!
乱暴に髪を扱ったこと、特に強い力で無理やり行ったブラッシングなどによって髪がところどころ傷んで透けて見えていた、という例も時々見られるようです。
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それでは白輪毛の予防対策についてお話します!
白髪と白輪毛というのは違いますが、予防対策は似ているものがおすすめです。
白髪と白輪毛は違うものですが、白髪と同じくやはりわかっていない事が多いです。この白髪関連のメカニズムは、はっきりしないことから今のところ治療法も確立していません。
とはいえ全くないというわけではありません、美容師的におすすめできる予防対策としはこんな感じ。
確実に治す・対策するという手段はありませんが、体に良いケアをすることで髪にも少なからず影響があるはずなので意識をするようにしましょう。
その他にも「髪をキレイに早く伸ばす方法」は結果として、髪自体をキレイにするために白輪毛の対策にも最適です。
これらのことも合わせて意識して行いましょう。
ぼくたちのとても身近にありながら、実は知られていないことも多い、髪の作られる仕組みやさまざまな髪のトラブル。
何より、髪が大量に抜けたり、白髪が一気に増えたりすると気分も暗くなるものです。
そして、ヘアスタイルというものは人の第一印象のポイントの約7割を占めると言われていますそのことからも見た目上の、最も大切なポイントだと考えています。