ヘアカラーの染める頻度・周期・間隔を徹底解説【美容師が教えるベストなカラーサイクルを紹】
お肌にとってはメラニンとは悪い要因とされることが多いですが、髪にとってはそう単純なものではありません、興味のある人はぜひ御覧ください。
さて、ヘアカラーをする人にこんな質問をいただくことが多いです。
- ヘアカラーって、どのくらいの頻度ですべきですか?
- 頻繁にカラーをやりすぎるのも髪のダメージになりますよね?
こういった疑問では、目的というか、どういうカラーや髪色をつくりたいのかで大きく変わってきます。
ヘアカラーをする頻度・周期について
ヘアカラーをするにはさまざまな目的があります。
- 明るくしたり、暗くするためにカラーをする
- 白髪を染めるためにカラーをする
- 髪色を変えるためにカラーをする
年代を問わず多くの人が行っているのがヘアカラーですが、どのくらいの頻度や周期ですべきなのでしょうか。実は、目的によっては違いますが、それぞれの最適なヘアカラーの頻度と周期があるんです。
そこで今回の記事では、美容師が教えるヘアカラーの理想的な頻度や周期、タイミングについてを分かりやすくお話します。
美容室・美容院でするヘアカラーの理想的な頻度やタイミングの考え方
へアカラーの頻度は目的によって異なります。ヘアカラーの最適な周期や頻度を考える前に、ヘアカラーをする目的を明確にして、何を優先すべきかをハッキリさせておくと良いです。
ヘアカラーをする目的は人によってさまざまです、そのためヘアカラーをする目的によって最適な頻度や周期は変わってくるので、目的についてもう一度再確認してみましょう。
美容室や美容院でのヘアカラーについて、理想的な頻度やタイミングを知っていると、より健康的で魅力的な髪を保つことができます。特に、白髪や髪の毛の根元の伸びを気にする女性にとっては、正しい情報を得ることが重要です。
一般的に、ヘアカラーの頻度は1ヶ月から3ヶ月程度が推奨されます。ただし、個人の髪質やヘアケア方法によっても異なるため、自分に合った頻度を見つけることが大切です。また、ヘアカラーをする場合、頭皮の状態にも注意が必要です。過剰な染めや頻度、カラーリングによるダメージは、健康な頭皮や髪の毛に悪影響を与えることがあります。
サロンでのヘアカラーは、自宅でのホームカラー染めと比べて長持ちします。しかし、自宅でも手軽にリタッチや部分染めができるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。ヘアカラーの間隔が短くなる場合、髪の毛や頭皮への影響を軽減するため、ヘアケアにも注意しましょう。特に、色落ちや抜け毛の原因となる紫外線や乾燥に対策することが必要です。
美容室や美容院では、無料のヘッドスパやトリートメントなど、ヘアカラーに合わせたケア方法を提供できるのもポイント。また、ヘアカラーの色味やトーンなど、自分に合ったカラーリングを提案してくれるため、予約前に相談してみることをおすすめします。
- 色を優先させる
- 白髪を優先させる
- ケアを優先させる(髪・頭皮)
- どれでもない
あなたのヘアカラーをする目的にはどれが当てはまるでしょうか?実はこの4つのどれかによって、ヘアカラーをする頻度が違ってくるのです。
それでは、各事項の最適な周期と頻度を話します。
髪色を優先させる場合は「1〜2ヶ月」の周期が最適
美容室や美容院でヘアカラーをする場合、髪色を優先するためには、適切な頻度やタイミングが重要です。多くの美容師が推奨している頻度は、1〜2ヶ月です。なぜなら、この周期で染めることで、根元の白髪や伸びた部分が気にならず、全体的に綺麗な髪色をキープすることができるからです。
個人差や髪質によっては、周期が異なる場合もあります。例えば、髪の毛が乾燥している場合や、カラーリングの影響で髪が傷んでいる場合は、周期を短めにすることが必要です。逆に、髪質が健康で色落ちが少ない場合は、周期を長めにすることも可能です。
また、ヘアカラーをする際には、頭皮や髪の毛の状態を考慮して、適切なケア方法も行う必要があります。シャンプーは、髪質や色落ちの状況に合わせて選び、ヘアオイルやトリートメントなどで髪を補修し、健康的な髪にすることも重要になります。
以上のように、ヘアカラーの周期や間隔は、個人の髪質や状態に合わせて適切に調整することが重要です。髪色を優先して、適切なケア方法を行い、健康的な髪を保ちましょう。
コルテックス内部のイメージ図
ヘアカラーとは脱色と発色を行っています。そして、ヘアカラーの退色の期間には個人差はありますが、大体1ヶ月〜2ヶ月とされています。
実は、色は積み重ねでキレイになるため、色が抜けきる前にカラーリングをすることによって、色はさらにキレイになっていくのです。
積重ねカラーについて、分かりやすく図解にしていきます。
グラフ化すると…
例えば、カラー力が「5」あるとします。1ヶ月経過するとカラーは退色するために「2」減り、2ヶ月経過すると同じく「2」減る計算ですると計「4」減るということになります、つまり2ヶ月以上経過するとヘアカラーは完全に退色するという風に考えます。ヘアカラー(1回目)をすると5、ヘアカラー(2回目)をするとこちらも5をプラスです、つまり色が積み重ねとは単純に色が残っている状態からカラー力を加えていくというような考え方です。
ヘアカラーをすることにより、ヘアカラー力はプラスされるので、色はどんどんとキレイになるということです。色をキレイにする場合の最適な周期や頻度は、1ヶ月〜2ヶ月が最適の周期となります。
白髪を優先させるのは「〜2ヶ月」までの頻度が最適
白髪の場合は個人差がとても大きいですが、色と同じく1ヶ月〜2ヶ月ぐらいが最適な頻度となります。白髪と色の違いというのは、色が「周期」で白髪が「頻度」だということです。
髪が気になる方にとって、白髪を隠すためのヘアカラーは欠かせないものです。しかし、白髪は一度染めたとしても、短期間で再び目立ってしまうこともあります。そこで、白髪を優先させるための最適なヘアカラーの頻度についてご紹介します。
白髪を優先させる場合、ヘアカラーの頻度は「1〜2ヶ月」が最適とされています。白髪は生え変わりのサイクルが速く、ヘアカラーをしても短期間で再生するため、定期的なメンテナンスが必要です。
白髪の量が多い場合は、頻度をさらに短くすることがおすすめです。白髪が目立つ部分や髪の根元など、特に目立つ部分を中心に染める「リタッチ」も効果的です。
白髪を優先させるために頻繁にヘアカラーをすることで、髪へのダメージが心配されるかもしれません。そのため、適切なケアが必要です。ヘアカラー後は、ダメージを補修するトリートメントや、色落ちを防ぐためのヘアケア用品の使用がおすすめです。また、ヘッドスパやヘアケアメニューを取り扱っている美容院でのケアも効果的です。
白髪を優先させるためには、適切な頻度でのヘアカラーと適切なケアが欠かせません。美容院でのアドバイスや、美容関連の情報サイトなどを参考に、自分に合った頻度とケア方法を見つけてください。
2ヶ月もすれば生え際から、キラキラと目立ってきます。そのために、白髪は2ヶ月までが最適な頻度となります。
へアカラーにおける周期と頻度の解釈は、周期はキレイさで、頻度はカバーという解釈となります。
ダメージを優先させる周期は「3ヶ月〜」
髪を傷めず健康な髪を保つためには、ヘアカラーの頻度や周期を適切に設定することが重要です。ヘアカラーをすることで髪の毛にダメージが生じるため、ダメージを優先させる場合は、3ヶ月以上の周期が最適です。
ヘアカラーをすると、髪の毛には必ずと言っていいほどダメージが生じます。そのため、髪のダメージを最小限に抑えるためには、ヘアカラーをする頻度や周期を適切に設定することが重要です。ダメージを優先させる場合は、3ヶ月以上の周期を設定することをおすすめします。
また、ヘアカラーの頻度が高い場合は、髪の毛のダメージを軽減するために、ヘアケアにも注意が必要です。ヘアオイルを使って保湿したり、ヘアマスクで補修したりすることで、ダメージを軽減することができます。また、ノンシリコンシャンプーを使ったり、美容院でのケアを受けたりすることも有効です。
ヘアカラーをした髪は、1度は髪の組織を分解しているために、かなり傷んだ状態ということになります。さらにヘアカラー後は残留アルカリというものがあり、髪にダメージを蓄積してしまいます。そのためトリートメントなどの、ヘアケア・スカルプケアなどの適切なケアをする必要があります。
髪は、1か月に約1cm伸びます、伸びてくるたびに染めてしまうと、色はキレイになり、白髪もカバーすることがきます。しかし、ダメージは蓄積されてしまいます。
蓄積するダメージの量を減らすための適切な頻度は3ヶ月〜となるでしょう。ヘアカラーにおける、髪のダメージは回復することができません。しかし、頭皮のダメージは回復させることができます。
頭皮を図にしたものですが、1番表面にある表皮の角質層から、どんどんダメージになります。
ヘアカラーによって、角質層が削れていきますが、期間によって再生していきます。頭皮を傷ませないようにするにはある程度の期間をあけることも重要になるのです。
以上から、ダメージを優先させる場合は、3ヶ月以上の周期を設定し、適切なヘアケアを行うことが大切です。ヘアカラーを続けるためには、髪の毛の健康を保ちつつ、美しい髪色を維持することが必要です。
ヘアカラーを自由に楽しむのも1つ
どちらでもない場合は、あまり周期や頻度にしばられる必要はないでしょう。好きな時に染めたり、良いタイミングで染めたり、自由にするといった楽しみ方もヘアカラーの醍醐味の1つです。
人と比べたり基準に合わせるのはナンセンスとも言えます。シンプルにヘアカラーを楽しむのも1つなのです。
ヘアカラーを楽しむことは、髪型やファッションにアクセントを与え、自己表現の一つとしても重要です。頻度や周期にこだわるのではなく、自分の好きなタイミングでカラーリングを楽しむことも大切です。しかし、ヘアカラーを繰り返すことでダメージが蓄積され、髪の健康に影響を与えることもあります。そのため、ヘアカラーを自由に楽しむにあたっては、適切なヘアケアも欠かせません。
以下は、ヘアカラーを自由に楽しむためのポイントです。
ヘアカラー前には、髪の状態をしっかり把握しましょう。髪のダメージ具合や、過去にどの程度カラーリングをしたかを確認することで、今後のカラーリングの頻度や方法を考えることができます。
ヘアカラーを繰り返すことで、髪にダメージを与えてしまうこともあります。そのため、適切なヘアケアを行い、髪の健康を保ちましょう。ヘアオイルやヘアマスクを使った補修ケアや、シリコンフリーのシャンプーを使った洗髪などが効果的です。
ヘアカラーを自由に楽しむためには、髪のダメージを軽減する方法を取り入れることも大切です。リタッチカラーは、髪の根元だけを染めることで、全体のカラーリングに比べてダメージが少ないとされています。また、頻度が高いカラーリングにおいては、リタッチカラーを取り入れることで髪の健康を保ちながらカラーリングを楽しむことができます。
ヘアカラーを自由に楽しむことは、自己表現の一つとしても大切ですが、髪の健康を保ちながら楽しむことも重要です。適切なヘアケアを行い、髪のダメージを軽減しながら、自分に合ったカラーリングをしましょう。
目次に戻るヘアカラーをする頻度と周期が空くと髪色の染まりは悪くなる
これは、けっこう知らない人が多いことなのですが、実はヘアカラーするカラーサイクルが、空けば空くほどに、染まりが悪くなるのです。
逆に染める期間が短いとキレイになるということは上記にも書いておりますが、それは色の染料が濃くなるのであって、染まるのが良くなるわけではありません。
ヘアカラーをすると新しく黒髪が生えてきます。カラーサイクルが、空けば空くほど黒い髪は長くなります。では、どうして染まりが悪くなるのかを話します。
イメージ図
カラー履歴がある髪の部分があるとなじみが悪くなる
健康な髪というのは、丈夫なゆえにヘアカラーをする上では最も染まりが悪い髪になります。なので、この部分を増やすことが染まりが悪いとされる原因となります。
黒髪のメラニン色素を分解して色を加えていくのが、従来のヘアカラーとなりますが、カラー履歴がある髪は一度メラニン色素を分解しているために、黒髪のメラニン色素を分解するスピードとは違います。
- 黒髪(新しい髪)は染まりが悪い
- 茶髪(履歴がある髪)は染まりが良い
- 黒髪を増やせば増やすほど染まりが悪くなるということ
つまり、「黒髪」と「カラー履歴のある髪」ではメラニン色素を分解するスピードは違い、色の染まり具合は同じ薬剤を使用していても、同じレベルになるように処方したとしても、違う色になってしまうのです。
どんなに空いても3ヶ月までにはカラーをすべき ヘアカラー周期を早めることで、色をキレイにすることができます。できるだけ早めの段階で染めてあげることをおすすめします。
カラー履歴がある髪の部分があると、新しく染めた髪となじみが悪くなり、自然なヘアスタイルに見えません。そんなときには、ヘアカラーの頻度と同じくらい、カラーリタッチの頻度も意識しましょう。
カラーリタッチは、カラーを染めた部分の伸びてきた根元を補正するために行われますが、時間が経つにつれ、カラーの色味が変わったり、退色したりするため、カラーリタッチのタイミングも大切です。一般的には、カラーを染めた部分の伸びてきた根元が2センチ程度になったら、カラーリタッチをすることがおすすめです。また、カラーリタッチは部分的に行うものであり、全体を染めることはありません。
全体を染める場合には、最低でも1か月以上の間隔をあけることが望ましいです。カラーリタッチをすることで、髪の色落ちが均一になり、自然な仕上がりになります。また、カラーリタッチは、頻度が高くてもダメージを抑えることができるので、髪の健康を考える上でもおすすめです。
カラーリングは美容室のサロンカラーがおすすめ
今やヘアカラーは、美容室に行かなくても、ドラッグストアなどで市販ヘアカラー剤を購入して自分で染めることもできます。
髪と頭皮への負担をできるだけ減らすためには、ヘアカラーは美容室のサロンカラーがおすすめです。
髪の色を変えたいと思ったとき、自宅でカラーリングをすることもできますが、美容室のサロンカラーを利用することをおすすめします。自宅でのカラーリングは、上手くいかないこともあり、白髪や根元のカバーが不十分になることがあるためです。
一方、美容室のサロンカラーは、プロの美容師が施術するため、髪の状態やカラーの色味に合わせたカラーリングができます。また、美容室のサロンカラーは、特殊な成分が配合されているため、髪に与えるダメージを軽減することができます。さらに、美容室で施術した場合、カラーリング後のトリートメントも充実しており、髪のダメージを修復する効果が期待できます。
以下は、美容室のサロンカラーを利用するメリットのまとめです。
- プロの美容師が施術するため、髪の状態やカラーの色味に合わせたカラーリングができる
- 特殊な成分が配合されているため、髪に与えるダメージを軽減することができる
- カラーリング後のトリートメントも充実しており、髪のダメージを修復する効果が期待できる
- 美容室でのカラーリングは、自宅でのカラーリングよりも費用がかかるがあが、美しい髪色を手に入れるためには、それだけの価値がある染め分ける技術
美容室は専門なために、コストは高めの設定(市販のヘアカラーに比べると)ですが、髪質や仕上がりの髪色に合わせて正確に技術をしていきます。さらに市販にはない処方の使い分けで、ヘアカラーを最小限のダメージレスにすることができます。
ヘアカラー前には頭皮のダメージが過剰反応しないようにカラースプレーなどもあるので安全性も高いのです。 頭皮や髪のダメージを最小限にしてくれるので、やはりヘアカラーは美容室で行うことをおすすめします。
目次に戻るよくある質問集(Q&A)
あとがき
頻度と周期まとめ
- 色は1〜2ヶ月の周期
- 白髪2ヶ月までの頻度
- 好きに染めるのも良い
ヘアカラーまとめ
- カラーは空けば空くほどなじみが悪い
- サロンカラーの方が染まりが悪い
- 頭皮や髪もキレイ
ヘアカラーを楽しむためには、頻度と周期を守ることが大切です。髪色が長持ちするためにも、適切な頻度と周期を意識しましょう。
ヘアカラーの頻度が空くと、髪の毛が元の色に戻ってしまうことがあります。また、ヘアカラーをする頻度が短すぎると、髪にダメージを与えることになります。適切な頻度と周期を守ることで、髪色を長くキープし、健康的な髪を保つことができます。
しかし、髪の状態やライフスタイルによっては、頻度や周期が異なることもあります。ヘアカラーをする前には、美容師と相談し、適切な頻度と周期を決めるようにしましょう。