美容師の「かきあげ前髪」を誰でも簡単に作る方法

- 上手くかき上げ前髪にすることができない。
- ペタンっとなってしまう…。
こういった疑問にお答えしていきます。
というお悩みもチラホラあるので、かき上げ前髪初心者さんから、かき上げ前髪上級者の方にも役に立てるスタイリングテクニックについてお話していきます。
今回の記事では大きく3つのトピックで分けていきます。
- ドライヤーのみ
- ドライヤ+ブラシブロー
- ドライヤー+コテアイロン
かき上げ前髪の「スタイリング」に特化したコンテンツにしていきます。
当記事は、かき上げ前髪をつくる方法について、分かりやすく解説していきます。
「かきあげ前髪」とは?

この数年で一気に需要が多くなった「かきあげ前髪」と呼ばれるバングスタイル。

女優さんだと、「中村アン」さんが印象的で残っています。
かきあげたあとに髪が自然とふわっと立ち上がるように、ボリュームのある長め前髪が「かきあげ前髪」と呼ばれます。
「大人女子」「ワイルド」「ボリュームアップ」などさまざまなメリットを生み出してくれるヘアスタイルの一種です。
しかし、流行からチャレンジするお客様の中からも、「上手くかき上げ前髪が再現できない…」とういお声もあって、こういう記事をつくっています。
目次に戻るかきあげ前髪が上手くいかない原因

まずは、そもそもかきあげ前髪が上手くいかない原因を理解しておくことが、上手くスタイリングするコツとなります。

オシャレになれるかきあげ前髪ですが、できなくて悩む女子はたくさんいます。
そんなかきあげ前髪がうまくいかない原因はいくつかあります。
- きちんと乾かしていない問題
- そもそもカット(長さ)の問題
- 毛流れの問題
順番に見ていきましょう。
原因① | きちんと乾かしていない問題

まずは、根底からお話しますと、乾かさないのであればかきあげ前髪というのは絶対実現することはできないと言っても過言ではありません。
かきあげ前髪で、最も大事になるのは前髪の立ち上がりです。
つまり、重力に逆らって髪を起き上がらせる必要がありますが、それをつくる土台となるのが「乾かす」ということです。
- 髪が立ち上がらない
- 毛流れがキレイにつくれない
- 分け目を変えたり上手くつくることができない
乾かすのは、ただ髪を乾かすという行為以外にも、「髪のフォルム(形)をつくる」であったり、「左右を対照に整える」という目的もあるので、「かきあげ前髪」にとって乾かすのは必須と言えます。
原因② | そもそもカット(長さ)の問題

かきあげ前髪が上手くいかない原因の一つにカットも関係してきます。
例えば、髪の長さで「目」ぐらいの長さだとかきあげ前髪にすると少し短くなってしまい、バランスが崩れてしまいます、そのためある程度の余分な長さが必要となります。
逆に、髪が長すぎるというのも重さとなり、かきあげ前髪にしてもペタンっとなってしまって高さを上手くつくれなかったりもします。
原因③ | 髪質・毛流れの問題

毛流れの問題というのも軽視してはいけません。
お客様の中でも、「かきあげても上手く立ち上がらない…。」なんて悩みはよく聞きます。
「髪の生え方」と「毛流れ」を無視して、かきあげ前髪をつくっても上手くいかないこともあります。あなたに合った作り方があるので、美容師などに確認しましょう。
さらに、毛流れが作りにくい直毛や、立ち上がりつきにくい軟毛(猫毛)など髪質によって、正しいテクニックでスタイリングして上げる必要があります。
少し具体的にお話すると、髪には、渦のように丸く髪が生えてきております。立ち上がりやすい部分とペタンとなりやすい部分が生まれてくるということもあります。

それでは、次に「かきあげ前髪の作り方」についてお話していきます。
「かきあげ前髪」の簡単な作り方と流し方

かきあげ前髪の簡単な作り方についてをお話していきます。髪質や毛流れによって、難易度が変わってくるので自分にあったテクニックをマスターしましょう。
このヘアスタイルだけに言えることではありませんが、上手くかきあげ前髪をするコツは「慣れ」が重要になると考えています。
それぞれのヘアスタイルでスタイリングするテクニックは大事になりますが、同じようにスタイリングに慣れていくことが上手くかきあげ前髪をするコツになります。
かきあげ前髪をする上で、なりにくい原因を先にお話しましたが、難易度を上げる要素としては、髪が「直毛・軟毛・生え方」の三大できない要素を秘めた悩める女子は少くありません。
その悩みに対してアプローチするのが、「テクニック」と「アイテム」を知りましょう。
かきあげ前髪に必要なアイテム

- 霧吹き(ローション系スタイリング)
- ドライヤー
- カーラー
- コテアイロン
これらを使ってスタイリングをしていきます。
かきあげ前髪をする3つの方法
- ブローのみ
- ブロー+カーラー
- ブロー+アイロン
髪質や分け目の度合いによって自分にあったやり方を見つけてください。
事前の状態はこちら

かきあげ前髪をするので、ある程度の長さがあるのが前提となります。
上記に紹介した3つの方法を順番に見ていきましょう。
かきあげ前髪テクニック① | ブローのみ

ブローのみのスタイリングになるので、手軽で簡単ですが髪質によっては上手くいかないことも多々あるので注意が必要になります。
髪質別診断 | ◎(相性抜群) ○(普通) △(微妙) ☓(相性悪) |
---|---|
くせ毛 | ◎ |
直毛 | ☓ |
軟毛(猫毛) | △ |
分け目無 | ◎ |
分け目有 | ○ |
ブローのみで簡単にできます。基本的なかきあげ前髪のテクニックになりますので、ちょっと工夫するだけでできるよとです。
サクッとできて時短のスタイリングテクニックになります。
やり方手順

- 事前状態
- 後ろにかきあげながらドライヤーかける
- かきあげる方向と反対の髪をかきあげながら乾かす
- 最後にかきあげたい方向に乾かす
少しオーバー気味に髪をかきあげて乾かすと、ボリュームが一段と出てくくれます。しっかりとかきあげながら乾かしきりましょう。
仕上がりの状態

髪質にもよりますが、ドライヤーだけでも十分にかきあげ前髪にすることができます。
かきあげ前髪テクニック② | ブロー+カーラー

ブローに加えてカーラーを使ったスタイリングになるので、ドライヤーよりもボリュームもでてくれますが少し時間もかかります。
髪質別診断 | ◎(相性抜群) ○(普通) △(微妙) ☓(相性悪) |
---|---|
くせ毛 | ◎ |
直毛 | ○ |
軟毛(猫毛) | ○ |
分け目無 | ◎ |
分け目有 | ○ |
直毛の方の場合、ブローだけでは上手くできないのでそういった場合、カーラーがおすすめです。大体の場合はカーラーで解決できるようにしておくべきです。
そこまで難易度も高くなくて、ブローに余裕ができた人が次にチャレンジするといいです。
やり方手順

- 事前状態
- カラー1つ目、分け目部分に巻きます。反対部分を少し多めにとります
- 1つ目の下に2つ目を巻きます
- その後ドライヤーで熱を1分程度温めて外すと完成です
ドライヤーで熱を入れて少し冷ましてあげると、かきあげ前髪のボリュームも大きくさらにキープできるので工夫しましょう。
仕上がり状態

ドライヤーに比べてボリュームがしっかりでます。直毛の方でブローだけで上手くできない人はカーラーでかきあげ前髪をつくりましょう。
かきあげ前髪テクニック③ | ブロー+アイロン

カーラーでも上手くできないって方には、コテアイロンでかきあげ前髪をするのがおすすめです。
髪質別診断 | ◎(相性抜群) ○(普通) △(微妙) ☓(相性悪) |
---|---|
くせ毛 | ◎ |
直毛 | ◎ |
軟毛(猫毛) | △ |
分け目無 | ◎ |
分け目有 | ◎ |
前髪の生え際が前に向かって生えているから、上手くできないって人でもアイロンを使えば上手くかきあげ前髪をつくることができます。
巻く場所はカーラーとほぼ同じなので、簡単にできるように解説していきます。
やり方手順

- 事前状態
- コテ巻き1つ目、分け目部分に巻きます。反対部分を少し多めにとります
- 1つ目の下に2つ目を巻きます
- すぐに崩さずに30秒ほどそのままにしてあげるとキープ力が上がります
あまり引っ張らずにできるだけ優しく丁寧に巻いてあげましょう。頻繁に巻くと熱のダメージもできてしまうので注意が必要です。
仕上がり

カーラーよりも動きがでてくれます。カーラーでも上手くいかない方はコテアイロンでかきあげ前髪を作ってみましょう。
これらの3つのスタイリングをそれぞれの比較をしていくとこんな感じに。

徐々に立ち上がりが大きくなります。
上手く自分の髪に合ったスタイリングをマスターしましょう。
目次に戻るまとめ

もちろん、一人一人毛流れやくせ毛の状態は違いますし、全ての方に当てはまるわけではありません。ただ、美容師をしていてほぼ全ての方が当てはまることは実証済みです。

ぜひ参考にしていたたければ嬉しく思います。
- ブローは色んな方向にかきあげて乾かす
- カーラーは二個でオッケー
- アイロンは最終手段
かきあげ前髪をするための必要な知識をまとめてみました。
最初にもお話しましたが、テクニックも重要ですがそれよりも大事になるのが「慣れ」です。
いくら簡単であってもやり続けて慣れていかないとマスターすることはありませんからね。
これから「かきあげ前髪」をしてみようっていう方も、現在「かきあげ前髪」を楽しんでいる方にも参考になれば幸いです。